TBS「さんまとマツコ」、今度は日曜昼にお引越しの効果は……三度目の正直となるか

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 苦戦の続いていた「週刊さんまとマツコ」(TBS)が、4月から日曜昼(13時30分)に引っ越した。その甲斐あって、初回視聴率は5・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と好調な出だしだった。ところが、その後はまた低視聴率に……。

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 明石家さんま(66)とマツコ・デラックス(49)という大物2人が、《お互いの「知られざる顔」「新しい魅力」を引き出すべく、ある時はスタジオで、ある時はロケで思う存分喋り倒す》というコンセプトで生まれたのが「週刊さんまとマツコ」だった。

 昨年4月18日に、日曜18時30分からの30分枠で番組はスタートした。民放プロデューサーは言う。

「ゴールデンでもプライムでもない、日曜の夕方というユルい枠で、視聴率など気にせずやろうということだったのでしょう。あの2人なら、何をやってもそこそこの数字は取るという考えもあったはず。ところが日曜夕方は、日本テレビは『真相報道 バンキシャ!』、テレビ朝日は『相葉マナブ』、そしてフジテレビには『サザエさん』が、10%前後の視聴率で鎬を削る激戦区でした。しかも、どの番組にも根強いファンがいた。大物2人の番組とはいえ、そこに割って入ることはなかなかできなかったのです」

 そもそも「さんまとマツコで番組を作れば何とかなる」という甘い見通しが、見事に外れたというわけだ。

引っ越し前より悪い

「視聴率は3~4%と低迷しました。数字は気にせず始めてはみたものの、ウラ番組との差がつきすぎてしまったため、番組からも慌てふためいている感じが伝わってきました。ひと月後には、スタジオにゲストを迎えるようになりました。さらに、企画もヒットした番組のネタやテイストを取り入れて、9月からは進行役を立てるというリニューアルを行ったのです」

 2人が“思う存分喋り倒す”という番組コンセプトは失われた。それでも数字は上がらなかった。

「そこでこの春、“日曜昼にお引っ越し”という、2度目のリニューアルをしたわけです。大物2人の顔にこれ以上泥を塗るわけにはいかないと思ったのでしょう。日曜昼というのは、視聴率が話題になりにくい時間帯ですから、各局とも競争モードではありません。ハードルの低い時間帯で、中でも13時半なら、『NHKのど自慢』や『新婚さんいらっしゃい!』(テレ朝/朝日放送制作)といったライバルも終わっている時間帯です。日曜夕方に比べたら戦いやすいと判断したのでしょう。その目論み通り、引っ越し初回は1時間スペシャルで30分繰り上げて放送したのですが、ライバル番組を凌ぐ好調な出だしとなりました」

 ところが、再び数字は落ちているという。

「最近も2~3%と、同時間帯では最下位、引っ越し前よりも酷くなっています。例えば、5月1日は若槻千夏をゲストに招いて、“令和のママタレ最新事情”で30分。さんま、マツコ、さらに、今が旬の若槻を加えて、テレビ業界的には文句なしのキャスティングでも数字は取れませんでした。喋りがどうこうよりも、この時間帯に見たい、聞きたい話ではなかったのかもしれません」

 時間帯に企画が合っていないということだろうか。

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