手越祐也の「脱毛サロン」は閉店…副業で大成功した芸人、巨額の借金を抱えた歌手は?

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津川雅彦は絵画を売却

 大場久美子(62)は清純派のイメージが強かったため、負債の発覚は大きく報じられた。だが、その内容は詐欺の被害にあったようなものだったという。

「当時の所属事務所の社長から、レストランの代表取締役に就くよう命じられたのだそうです。経営が悪化すると、事務所の社長など関係者は行方をくらませてしまいました。大場さんは当初、矢面に立って負債を返済します。ところが、次第に支払いに限界を感じるようになり、自己破産を選びました」(同・記者)

 他にも枚挙に暇がない。千葉真一(1939〜202)は映画制作とレストラン経営の失敗で10億円の負債を報じられた。

「加山雄三さん(85)は連帯保証を務めていた観光会社が倒産し、5億円の負債を抱えました。ただ、加山さんは人気が落ちることはなかったので、完済に成功したそうです。津川雅彦さん(1940〜2018)は、手がけていたおもちゃ事業の経営が悪化し、負債は一時期6億円を超えたと言います。結局、所有する絵画などを売却して負債を圧縮。最後は支援企業が肩代わりを引き受けました」(同・記者)

“歌う借金王”

 島田紳助が桁違いの成功者なら、桁違いの失敗者は千昌夫(75)だろう。「歌う借金王」という“あだ名”を覚えている方も多いに違いない。

 読売新聞は2000年2月、「千昌夫さんの会社、特別清算を申請 負債1034億円」の記事を夕刊に掲載した。

《東京地裁に四日、特別清算を申請したことが八日明らかになった。民間信用調査機関の帝国データバンクによると、負債総額は千三十四億円とみられる》

《東京近郊でオフィスビルや外国人向けの賃貸住宅などを保有するほか、海外でリゾート事業も手がけ、九〇年には関係会社がハワイ・マウイ島のホテルを三百五十億円で買収するなど事業を拡大した。しかし、バブル崩壊後の不動産市況の低迷で不動産の売却損や賃貸収入の減少が続き、多額の借入金が経営を圧迫していた》

 債権者にとっては災難だろうが、成功者だけでなく失敗者でも“本物”は一種のすごみがある。

 手越のトラブルに人の心を惹きつける要素がないのは、要するに彼が“身銭”を切っていないからかもしれない。

デイリー新潮編集部

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