【参院選】東京選挙区に参戦「山本太郎」「乙武クン」それぞれの狙い

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 今夏に行われる参院選に向けて、二つの大きな動きが起きた。5月20日、衆議院議員を辞職し参院選出馬を表明していた、れいわ新選組の山本太郎代表(47)が記者会見を開き、東京選挙区での立候補を発表したのだ。さらに同日、作家の乙武洋匡氏(46)も記者会見を開き、やはり東京選挙区からの出馬を表明。混乱が広がっている。

両者の狙い

 政治部記者の話。

「山本氏が出馬する選挙区は、当初、出身地の兵庫、浮動票が狙える神奈川など、さまざまな噂が流れていましたが、東京の可能性は低いと見られていました。というのも、既に東京選挙区には、れいわ新選組の新人候補として新宿区議の依田花蓮氏を公認していたからです」

 これについて山本氏は記者会見で、「候補者不在はよくないので、依田氏に先にエントリーしてもらって、後で入れ替わる予定だった」と説明。依田氏は全国比例から出馬する。

「山本氏以外に、もっと有名な候補者が立てられればその人を東京で擁立し、自身は全国比例がよかったんでしょうけど、結局見つからず、本人が出馬することになったというのが本音だと思います。他の選挙区に比べメディアでの露出が圧倒的に多い東京で戦い、比例票を稼ぐのが狙いでしょう」(同・記者)

 一方の乙武洋匡氏はというと、

「6年前の参院選に出馬を予定していたものの、『週刊新潮』が彼の不倫を報じたことにより断念。以来、マイナスイメージがつきまとってしまいましたが、どうしても出たかったということでしょう。ただ今回に関しては、当選は難しそうです」(同・記者)

 たしかにネットの反応を見ると、「応援したい」とする声もある一方で、やはり「5人との不倫、許せない」「本当に政治家として必要か」といった辛辣な意見も少なくない。

 それでも乙武氏が出馬に踏み切ったワケを、永田町関係者が察する。

「本音では、今回の選挙は負けてもいいと思っているのではないでしょうか。というのも、政治家を目指すのなら、不倫スキャンダルで地に落ちたイメージを一度リセットしなければならないわけです。今回の選挙戦の中で、彼は何度もその件について謝罪し、説明していくことになると思います。その結果、選挙で落選となれば、さすがにアンチも溜飲が下がる。いわゆる禊ですよ」

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