中居正広に訪れた試練 「金スマ」低迷にTBSが頭をかかえる本当の理由

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五輪キャスターも外れた

「失敗の許されない大型番組だからこそ、不安要素は取り除きたくなるものです。実際、TBSは昨年の東京五輪のメインキャスターから中居を外しました。彼は04年のアテネ大会から18年の平昌大会までTBSの五輪キャスターを続けてきましたが、とうとう声が掛からなくなった。『金スマ』の視聴率が落ちてきたのは今年に入ってからですが、TBSのスポーツ担当は1年以上前に、今の状態を予測していたのかもしれません。東京五輪は安住アナ1人で総合司会を務めましたが、来年の『音楽の日』はどうなるか分かりませんよ」

 それ以前に、問題は「金スマ」だという。

「レギュラー放送がそこそこの数字であっても、スペシャル番組の時に高視聴率が獲得できれば、番組は存続するというのがテレビ業界の常識です。ところが、『金スマ』はスペシャルでも数字が取れなくなってきたので、TBS上層部は慌てているのです」

 20年3月、中居がジャニーズ事務所を離れた際、テレビのレギュラー番組は5本あった。今では、「金スマ」、「ザ!世界仰天ニュース」(日テレ)、「中居正広のキャスターな会(旧・中居正広のニュースな会)」(テレビ朝日)の3本になった。

今年8月に50歳

「独立時のレギュラーだった『新・日本男児と中居』(日テレ)は、21年3月に終了しました。『中居くん決めて!』(TBS)は、20年7月に独立後初のレギュラーとして『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』に変わりましたが、今年3月で終わりました。つまり年1本のペースで、レギュラーを失っていることになります」

 元SMAPの草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾とは違い、中居は独立後も安泰と思われたが……。

「ジャーニーズの圧力を疑う人もいるかもしれませんが、全く関係ありません。『金スマ』がスタートしたのは2001年10月ですから、20年以上になる長寿番組なんです。どんな人気番組であっても、耐用年数があるものです」

 日テレの「ザ!仰天ニュース」は「金スマ」よりもさらに古く、01年4月から続いている。

「『仰天ニュース』も今年に入ってからスペシャル番組が芳しくありません。『金スマ』ほどではありませんが、2桁をキープすることが少なくなっています。もっとも、あの番組の司会は、中居と笑福亭鶴瓶師匠ですからね。すぐに終わることはないと見ています」

 なぜ中居の番組の視聴率は落ちているのだろう。

「かつて国民的アイドルSMAPのリーダーだった中居も、今年8月には50歳です。彼らを支えるファンたちも年齢を重ねましたし、若い視聴者には中居が人気アイドルグループのリーダーだったことを知らない人も少なくないんです。中居は番組の中で『俺の全盛期、知らないの?』と自虐めいたトークで笑いを取ることがありますが、もはやそれもギャグにならない時代に突入したということかもしれません」

デイリー新潮編集部

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