祖父の借金、自宅も売却… 広瀬アリスの知られざるファミリーヒストリー

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お父さんもお母さんも美男美女

「もともと、アリスとすずのおじいちゃんが地元で商売をやっていたんですよ」

 とは、かつての実家の近隣住民である。

 広瀬家が営んでいた会社は二つあった。一つは祖父が社長を務めていた看板屋。もう一つも同じく祖父が代表となり、所有していた小さなビルの賃貸収入や喫茶店経営を主とする会社だ。

「看板は飲食店や個人商店など、地元の小規模な取引先を相手に作っていました。社員も1人か2人いるくらいのものでした。地元商店街の看板も作ったとおじいさんは言っていましたね」(同)

 その看板屋が設立された直後、1994年にアリスが、98年にすずが生まれる。アリスの一つ上には兄がおり、3人きょうだいだった。

 この住民によれば、

「お父さんもお母さんも美男美女で、きょうだいは3人とも仲良かったよ。お父さんはおじいさんの看板屋を一緒にやっていて、お母さんは専業主婦か会社を手伝う程度だったんじゃないかな。アリスは明るいしっかり者、すずは男勝りな性格だった。家の近くでキックボードで遊んだりね。お兄ちゃんはすず似でジャニーズ系のイケメンでした」

3千万円以上の借金

 アリスは小学校6年生だった2006年にスカウトされ、その後デビュー。生活が暗転するのは、アリスが中学3年、すずが小学校5年に上がろうかという2009年春のことだった。

「おじいさんが病気で亡くなってしまったんです。急のことだったようで……」

 とは、一家の事情を知る飲食店主である。

「おじいさんはアリスが載っている週刊誌をたくさん買い込んで楽しみにしていました。アリスら孫が遊びに来ると、“一緒に写真撮りな! 今に売れるから”と勧められました。亡くなったのは胃がんによるものと聞いています」

 しかし、祖父の死後に発覚したのは「借金」だった。

「金額は分からないけど、家族は知らされていなかったみたい。おばあさんはおじいさんが亡くなった後に“借金残すなんて……”と愚痴っていました。そもそも看板屋の経営がうまくいっていなかったようで、亡くなると、おじいさんが所有して住んでいたテナントビルと土地を売却せざるを得ませんでした」(同)

 当時の登記簿を見ると、自宅などを担保にそれまで3千万円以上を借り入れていたことが確認できる。その後、看板屋は姉妹の父親が継ぐことになった。

「看板屋は市内で工場を移転することになり、さらにその翌年には、おじいさんが経営していたもう一つの会社を清算しています。お父さんは当時、“(祖父の)保険金とビルの売却益で看板屋を回している”と話していました。よほど事業が苦しかったのでしょう」(先の住民)

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