「1800万円騙された」30歳被害女性が明かす 急増中「パパ活」詐欺の手口

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 いまや20代から30代女性の「10人に1人が経験者」とされる“パパ活”。女性がお金と引き換えに、男性と食事やデートなどをする「経済行為」をいうが、そんなパパ活市場に最近“異変”が起きているという。【河合桃子/ライター】

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「いまのパパ活市場は20代女性はもちろん、独身・既婚を問わず、30代、40代女性も参入してきて飽和状態に近づきつつあります。コロナ禍による不況の煽りに加えて、2~3年前から登録料のかからないパパ活マッチングアプリが登場したことで、パパ活の敷居がグッと下がりました」

 こう話すのは、自身もパパ活経験者で、現在はパパ活女子の相談などにも乗っているTinaさんだ。

「これまで、パパ活の相場は“オトナあり(肉体関係を持つこと)”だと5万円以上が常識でしたが、新しく参入してきたパパ活女子たちは“オトナありで2~3万円”が普通。価格破壊をもたらし、ごく普通のサラリーマンもパパ活を始めるようになった結果、タチの悪いパパが増えることになったのです」(同)

 Tinaさんのもとには現在、パパ活女子からの様々な被害相談が舞い込んでいるといい、「トイレに立った隙に財布から3万円を抜き取られた」や「ホテルに入ってコトが終わり、シャワーを浴びている間に逃げられた」などといった事例をよく聞くという。

「IT企業役員」「投資コンサル会社経営」などの肩書

 現在30歳でパパ活歴10年のアユミさん(仮名)も最近、被害に遭ったひとりだ。

「一昨年1月、パパ活のグループLINEで出会った50代のIT企業の役員と称する方と“お食事で2万円”“オトナで5万円”の条件で3ヶ月ほどお付き合いしました。そんななかで“いま期待されている分野の注目IT企業”の名前を挙げて投資を持ちかけられたのです。熱心に勧められ、話も具体的だったので、パパ活のことは内緒にして母に相談したところ、自らの投資信託を解約して1500万円を私に預けてくれた。それを50代男性の口座に振り込んだのですが、半年後に入るはずの配当金は入らず、そのまま音信不通となり、一切の連絡手段が絶たれてしまいました」

 途方に暮れたアユミさんだったが、被害を回復するためにもパパ活は続けていたという。そして約1年後に出会ったのが、投資コンサルタント会社社長を名乗る藤田実(仮名、64歳)だった。

「藤田とは昨年10月に“ギャラ飲み”の場で出会いました。この時、詐欺に遭ったことを話したら、とても親身に聞いてくれて“君が詐欺に遭ったのはたまたま悪い奴に目をつけられたから。決して君の責任じゃない”などと優しい言葉で慰めてもくれました。“俺が責任を持って債権回収をする。なんなら月30万円で俺の愛人にならないか”とも提案してきて、債権回収の話に一縷の望みをつないでしまったのです」

 すると、数日後、藤田は「債権回収するにも経費が必要だから」と100万円を要求してきたという。

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