上田晋也が“ポストさんま”にジワリ……2つの番組から見えてくる実力と評価

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後継者となり得るか

 実はさんま自身も、ポストさんまに上田の名を挙げたことがあるという。

「10年以上前ですが、『しゃべくり007』(日テレ)にゲストとしてさんまさんが出演したとき、“ポスト明石家さんま”を尋ねられて、MCとしてなら中山秀征さんと上田さんの名を挙げていましたね。もちろん、“悔しいから、譲りたくはない”とも言っていましたが」

 実際、上田はポストさんまになり得るのだろうか。

「さんまさんに最も近いポジションにいることは間違いないでしょう。さんまさんの後継者と言われたら、お互いにいい気持ちはしないと思いますが、仮にさんまさんの番組で代役が必要になった際、それができる数少ないMCは上田さんだと思います。だからこそ、同時期に1人対多数の番組を、日テレとフジでやることになったのだと思います」

 もちろん、“お笑い怪獣”さんまの高みにまで、すぐに上れるわけではないという。

「『上田と女』については、パネラー陣の顔ぶれも既視感があり、番組内容に目新しさが少ないので、なかなか視聴率は上がらないかもしれません。さんまさんの番組を思い起こさせますしね。『トーク検定』は時期を見てレギュラー番組に昇格すると思います。2つの番組が成功すれば、いよいよという感じはしますね」

 上田は近著「激変 めまぐるしく動いた30代のこと」(ポプラ社)で「陽気~すべてが別次元、さんまさんワールド」として、さんまについて触れている。

超越していたさんま

《皆さんは『さんまさんはずっと喋っている』というイメージをお持ちではないだろうか? そう、イメージ通り、ずっと喋っている。イメージ以上かもしれない。》

 とした上で、新幹線で一般人に話しかけられ、2時間も喋り続け、一般人を辟易させたエピソードを挙げた。さらに車を運転中の上田が、やはり運転中のさんまと遭遇。交差点で横に並び挨拶しようと運転席のさんまを覗くと、両手を叩きながら「ヒャーーーーッ」と引き笑いを展開中だった。

《さんまさんが常に喋っていたり、何かしらの音を出していることは重々承知のはずであったが、まさかここまでとは思っていなかった。私が医者なら、さんまさんには思い診断を下すと思う。》

 上田が30代の頃を振り返ったエッセイだ。彼が“お笑い怪獣”を超える日は来るのだろうか。

デイリー新潮編集部

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