祈祷師“洗脳”疑惑の海老蔵、原点は祖母 気功、風水に傾倒…海老蔵の母は改名も

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“邪気をはらう”

「もともと海老蔵には、風水や姓名判断をはじめとする精神世界を受け入れやすい環境があったんです」

 と明かすのは、市川宗家にゆかりの深い親族である。

「先代の團十郎の両親、つまりは海老蔵の父方の祖父母は早くに亡くなり、海老蔵は幼い頃から母方の祖母とかかわることが多かった。その祖母は気功や風水などへの造詣が深く、自分でよく調べていてね。海老蔵の母は改名までしています」

 加えて、代々役者を継ぐ歌舞伎界の中でも、こと海老蔵が生まれた市川宗家、いわゆる「成田家」は精神世界と親和性が高いそうだ。

 演劇評論家の上村以和於氏はこう話す。

「成田屋のお家芸である『にらみ』は“邪気をはらう”といわれ、成田山新勝寺で奉納が行われる程ですが、こういった霊的な力と芸が結びつくのは成田屋くらいです。初代團十郎は不動明王をテーマに歌舞伎を作るなど、霊的なものへの関心が強い人だったといわれています。半分冗談になりますが、海老蔵が祈祷師と親密になるのは“成田屋の伝統”に沿ったものかもしれません。ただ、それに拘泥すれば、今の時代だとつまらない誤解を生むことにもなるのでは」

 改めて海老蔵の所属事務所に確認を求めると、

「ご家族のお考えやご信仰などに事務所が管轄することはございません。またそのようなご質問は、世界的に見ても個人の自由だと思われます。新たな人権問題にもつながりかねませんのでお答え致しかねます」

 5月に10カ月ぶりに歌舞伎座に登場する海老蔵の演目は、市川家に代々伝わる「暫(しばらく)」で、邪気をはらう物語というのも納得である。

週刊新潮 2022年4月28日号掲載

ワイド特集「『オレ流』『ワタシ流』」より

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