「天龍さん、全日本に残る選択はあるんですか?」苦渋の表情を浮かべる天龍源一郎と向き合った瞬間 伝説のカメラマンが明かす舞台裏

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「まあ、飲んでよ」

「ミスタープロレス」天龍源一郎の自宅。テーブルの上に缶ビールが置かれた。1990年5月2日のことである。まだ昼間ではあるが、天龍との取材では一杯やりながら、というのはいつもの事だ。杯が進むうちに、シリーズや試合の振り返りから今後の展望など、会話も弾むところである――だが、この日はそうではなかった。

「天龍さん。全日本に残る、という選択はあるんですか?」

 質問する相棒のK記者の質問に、まっすぐに答えず、苦渋の表情を浮かべる天龍。こんな姿を見るのは初めてのことだった。...

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