過労で降板の広瀬アリス、知られざるファミリーヒストリー 祖父に3千万円超の借金、病に倒れた父

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「借金残すなんて……」

 4月23日、今年9月から始まる劇団☆新感線の舞台に出演予定だった広瀬アリスの降板が発表された。広瀬は、この4月から始まったフジテレビ系と日本テレビ系のドラマに主演するという“異例”の活躍ぶり。そのため今回の騒動の原因は過労とされるが、彼女と妹、すずの人生を振り返ると、健気にさまざまな困難を乗り越えてきた広瀬姉妹の姿が浮かんでくる。

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 静岡市に実家があった広瀬家はかつて二つの会社を営んでいた。一つは祖父が社長を務めていた看板屋。もう一つも同じく祖父が代表となり、所有していた小さなビルの賃貸収入や喫茶店経営を主とする会社だ。

 しかし、2009年春に祖父が亡くなると、発覚したのは「借金」だった。

「金額は分からないけど、家族は知らされていなかったみたい。おばあさんはおじいさんが亡くなった後に“借金残すなんて……”と愚痴っていました。そもそも看板屋の経営がうまくいっていなかったようで、亡くなると、おじいさんが所有し住んでいたテナントビルと土地を売却せざるを得ませんでした」(一家の事情を知る飲食店主)

 自宅などを担保にそれまで3千万円以上を借り入れていたという。その後、看板屋は姉妹の父親が引き継ぐこととなった。

「看板屋は市内で工場を移転することになり、さらにその翌年には、おじいさんが経営していたもう一つの会社を清算しています。お父さんは当時、(祖父の)保険金とビルの売却益で看板屋を回している“と話していました。よほど事業が苦しかったのでしょう」(かつての実家の近隣住民)

「奥さんが実家に頼み込んでお金をかき集め…」

 さらに一家を襲った悲劇が、大黒柱であるその父の病だった。

「10年ちょっと前に、お父さんが倒れちゃったんです。脳の疾患だったとかで、体にまひが残るほどでした。お父さんは昔から焼酎が好きで、それがたたったという話でした。命は助かったけど、その後のリハビリが大変だったみたい。仕事場にも姿を現さず、会社は開店休業状態になってしまった。
資金繰りもきつかった。奥さんが実家に頼み込んでやっとのことでお金をかき集め、家賃を支払っていましたけど、それも限界に。それらのことは娘には一切黙っていたようです。そして、工場も引き払うことになったのです」(会社関係者)

 その後、姉妹そろって大ブレークを果たしたのはご存知の通り。家族を救い幾多の困難を乗り越えた健気な姉妹はこれからどんな活躍を見せてくれるのか――。4月28日発売の「週刊新潮」では、そのファミリーヒストリーについて、親族の証言なども交え詳報する。

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