海老蔵はなぜ嫌われる? 松竹から離反、実母とも実家売却を巡り対立か

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松竹から離反?

 さる歌舞伎関係者は、

「さすがに今回の騒動については、歌舞伎役者をはじめ梨園を支える裏方やひいき筋たちも眉をひそめています。表立って彼を擁護する声は聞こえてはきません」

 当の海老蔵は沈黙を守る一方で、歌舞伎役者にとってのホームグラウンドである“梨園の殿堂”と距離を置く。この2年半で1度しか歌舞伎座で公演していないのだ。代わりに彼が精力を傾けるのは、自らがプロデュースした舞台で、歌舞伎以外の役者や演出家との外部公演に積極的だという。

 今年1月には芸人・西野亮廣原作の絵本『えんとつ町のプペル』を歌舞伎にした公演や、2月はコロナで中断を余儀なくされたものの「六本木歌舞伎2022」に出演。松竹からすれば、もっと歌舞伎座にも出てほしいのが本音だろうが、海老蔵は己が望む興行に集中し、両者は離反してしまったかのようにも見える。

実母との不仲もささやかれ…

 歌舞伎座出演が極端に少ない現状について、本誌(「週刊新潮」)は2月3日号で松竹に尋ねているが、「海老蔵さんと当社の間には何の問題もなく、さまざまな事業を進めております」と言うばかりだった。

 前出の関係者によれば、

「役者の中には、海老蔵に拒否反応を示す人々もいて、歌舞伎座での共演を承諾してくれないという事情もあるようです。たとえば、海老蔵は代表取締役を務める法人を通して、少なくとも16年以降に59項目もの商標を申請。『勧進帳』、『助六由縁江戸桜』、『暫』という三つの『歌舞伎十八番』の人気演目は、特許庁から拒絶査定されましたが、梨園からすれば、市川家所縁の演目とはいえ、歌舞伎という公共財を独り占めしようとするビジネスライクな動きに映っています」

 稀代の千両役者は孤独の度合いを深めているように見えるが、彼を支えてきた実母・堀越希実子さん(69)との不仲もささやかれている。

 先の記者が言うには、

「息子の興行に際しては、希実子さんが同行してごひいき筋にあいさつするのが慣例でしたが、姿を見せないことが増えた。体調が芳しくないという声もある一方、実家売却で海老蔵と対立したという話もあるのです」

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