深津絵里は「カムカム」最大の功労者 関係者は「オファー殺到でも今後も露出は少ない」

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 NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の最終回(4月8日)は視聴率19・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と、番組最高記録を打ち立て有終の美を飾った。当日午後0時45分からの再放送も11・7%と2桁超えである。業界関係者は、最大の功労者は深津絵里だと指摘する。

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「カムカム」は、1925(大正14)年の日本のラジオ放送開始とともにスタートした英語講座を背景に、大正・昭和・平成・令和の4時代を生きた母・娘・孫の3代100年を描いた。母・雉真(きじま)安子は上白石萌音(24)、安子の娘・大月るいは深津絵里(49)、るいの娘・大月ひなたは川栄李奈(27)が演じた。

 3人のヒロインがリレーするのが前代未聞なら、英語の長いタイトルの朝ドラもこれまでなかった。深津は番組初登場時に48歳で、「芋たこなんきん」(06年下期)の藤山直美(当時47歳)を抜いて朝ドラ史上最年長ヒロインでもあった。

 NHKは、最終回(第112話)の視聴者数が1783万8000人に及んだこと、午後の再放送が11・7%に達したこと、第109話は「NHKプラス」でこれまで配信されたドラマの中で最多視聴数を記録したことも発表した。民放プロデューサーは言う。

主演は“るい”だった

「午後の再放送で2桁など聞いたことがありません。109話は森山良子が演じるアニー・ヒラカワが、実は安子であることを明かした回でした。大半の視聴者は、アニーは安子に違いないと予想していましたが、やっぱりと思うのと同時に、ラジオのインタビューで告白という展開は、ネット上でも騒然となりました。これを機に、散りばめられていた伏線をどんどん回収しつつ、最終回の大団円へとつなげていきました」

 実験的な演出も少なくなかったという。

「ヒロインの交代が週の途中で行われたり、オープニンク曲が番組の残り2、3分にかかったこともあった。終盤は、オープニング曲の前では未来を描き、曲の後で元の時代に戻るという、なかなか挑戦的なドラマだったと思います」

 視聴率も終盤に進むに従って上がっていった。

「連続ドラマの理想型でした。やはり2番目のヒロイン、深津が登場してからだと思います。上白石も川栄もよかったと思いますが、経験値と格が違いすぎました。結局、『カムカム』トータルでの物語は、深津の演じた“るい”の生涯となりました」

 デイリー新潮は「深津絵里が『カムカム』登場で最高視聴率 13年ぶりの連ドラに歓喜した人たちといえば?」(21年12月27日配信)で、彼女が登場して以来、数字が上がり始めたことを報じている。

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