巨人・丸がホームラン連発で好調 ある“若手選手”の中堅手育成プランに危機感か

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プライドに火が……

 ただ、こうした動きにじわじわと闘志を燃やし、意地を見せ始めたのが中堅手レギュラーの丸選手だった。「丸選手は非常にクレバー。秋広選手が中堅の守備練習に時間を割いているのをみて、首脳陣が明言しなくてもその狙いを理解し、プライドに火がついたようだ」(巨人関係者)といい、キャンプから相当バットを振り込んでオープン戦でも順調に調整。6番中堅手での公式戦開幕スタメンの座を守ると、ホームランを量産していき、安定した外野の守備でもチームに貢献している。

 高卒で球界入りしてから15年目シーズンを迎えた丸選手は、もはやベテランの域に達してはいるものの、「メガゴジラ」の異名も持つ秋広選手から大きな刺激を受け、まだ老け込むつもりはないようだ。日々の練習はもちろん、試合のイニング間に外野手同士で行うキャッチボールの鋭い球筋からも、一つ一つのトレーニングに対する高いプロ意識が垣間見える。安定した守備と自慢の打撃力を武器にまだまだ巨人の中堅手レギュラーの座を譲るつもりはないのだろう。

激しさを増すレギュラー争い

 ただ、海を渡りメジャーでも活躍したゴジラ松井以来、2メートルの背番号「55」が巨人の中堅手として輝く姿をみてみたいというファンも少なくないだろう。

 プロ野球の一つの魅力であるベテランと若手のせめぎ合い。秋広選手が丸選手のレギュラーの座を脅かす存在にまで成長できるのか。それとも丸選手がかつてリーグ2年連続MVPに輝いたほどの活躍を見せ、レギュラーの座を死守し続けるのか。今シーズンの巨人の激しい中堅手争いからは目が離せそうにない。

デイリー新潮編集部

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