少年法改正で実名報道「第1号」の19歳 家裁が異例の表現で痛烈指弾

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〈少年の内省が深まっているものとは到底いえない〉

 さらに、少年審判においても〈非行の動機や目的について自ら語ろうとせず〉、〈非行に真摯に向き合って反省したり〉、〈被害者に対して誠実に謝罪したりする態度がみられない〉ままで、〈内省が深まっているものとは到底いえない〉などと厳しく断じている。

 加えて、〈犯行態様は残酷さを極め、結果も重大であって、犯情は極めて重い〉。〈被害者や遺族の処罰感情も極めて厳しいことなどに照ら〉した上で、“逆送”という判断が下されたのである。

「少年事件の実名報道“第1号”となるため、司法当局は起訴までかなり慎重に準備を進めていた印象です。今回、家裁が異例と呼べるほど厳しい言葉を用いた背景には、国民に対して“19歳とはいえ、これだけ酷い事件を起こしたのなら実名報道も仕方ないだろう”と印象づける目的があったのかもしれません」(先の記者)

 第1号となった“元少年”が自らの罪を真摯に反省する日は訪れるか――。

デイリー新潮編集部

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