法廷で明かされた芸能事務所オーナーの「クスリ遊戯」 きっかけは元キャンギャルの「枕営業証言」

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女の子に薬

 恐喝事件には複数の“ルート”がある。うち一つが、西原社長が記事の揉み消しを依頼したMから、逆に強請られたという話だ。

 Mは、ネット記事が、森証言の他にも西原社長に関する「人が一人二人死ぬ案件」を持っているなどと西原社長を恐喝。記事を抑える名目で1000万円を支払わせたとして起訴されたMは、のちに無罪となっているが、無罪主張を続ける最中、20年3月の公判で、枕営業証言とは別の、西原社長の女性トラブルを暴露しているのだ。

〈2016年か7年、(略)ゴルフの大きいコンペがあったんですが、(略)表彰式で、西原さんが(タレントの)女の子になんか薬を飲ませちゃって、それでパニックになったことがあるんです。それで、女の子がトイレに倒れちゃって、ゲロ吐いて。で、その子が出てきてから、怒って、大騒ぎになったんです〉

 問題のコンペは、16年10月、スポーツ界の著名人や芸能人などが招かれ「大箱根カントリークラブ」で開催された。錠剤の正体はわからないものの、「MDMA」などの違法な「セックスドラッグ」であることも否定できない。

 緊迫した事態に、西原社長はこの時も、のちにネット記事で揉み消しを依頼することになるMに、女性タレントの口封じを依頼したという。

「週刊新潮」2020年4月23日号「MONEY」欄の有料版では、Mが西原社長の「枕営業」や「薬物強要」を法廷で持ち出した理由などを詳報する。

週刊新潮 2020年4月23日号掲載

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