「ミステリと言う勿れ」「DCU」の死角 冬ドラマの“2トップ”が尻すぼみになったワケ

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 冬ドラマもいよいよ大詰めだが、ここへきて高評価だった2トップ「DCU~手錠を持ったダイバー~」(TBS)と「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ)の勢いがガクンと落ちている。一体どうしちゃったのか、ドラマに詳しいテレビマンに聞いてみた。

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 デイリー新潮は「浜辺美波、清原果耶、高畑充希、黒木華……人気女優の『冬ドラマ』が総崩れのナゼ」(2月12日配信)で、今期の連ドラは女優が主演する作品が低評価と報じた。

 一方、阿部寛が主演の「DCU」と菅田将暉が主演の「ミステリと言う勿れ」は、視聴率は2桁を保っているものの尻すぼみ状態というのだ。民放プロデューサーに聞いてみた。

「まずは『DCU』ですが、ハリウッド共同制作、海上保安庁特別協力の謳い文句は、当初は伊達ではありませんでした。特に初回、外洋の荒波の中での命をかけた潜水シーンなどは唸らせるものがあり、他のドラマにはないスケール感、金をかけている感もありました。ところが最近は、急にスケールダウンしています。第6話(2月27日)の舞台は池袋のサンシャイン水族館、第7話(3月6日)は横浜・八景島シーパラダイスと、まるで情報番組のお出かけ情報でも見ているようです」

 初回視聴率は16・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)だったが、徐々に落ちて、第6話が13・9%、第7話が13・4%である。

テロリストの話どうなった?

「水族館では迫力ある潜水シーンも望めません。そもそもDCUの紅一点で数字を持っている中村アンが第3話で殉職してしまい、犯行に関わったテロ組織ブラックバタフライはいまだに摘発されていません」

 テロ組織を徐々に追い詰め、最終回で大団円としたいのかもしれない。だが、「あれどうなった?」という声はネット上にも少なくない。

《そういえば……ロペス殺害と偽装殺人事件の件はどうなった…………?あれは一旦放置されてる……?》

《そういえば副隊長の裏切り疑惑どうなった?》

《テロリストの話どうなったん…? 急に海外の影一切無くなった…》

 張り巡らせた伏線が多くて、今となっては何が何やら……。

「阿部と横浜流星、阿部と高橋光臣との確執、チーム内での岡崎体育の葛藤といった群像劇もどこかへ行ってしまいました。これではいかんと思ったのか、第7話に突然、鷲見玲奈や小林幸子を投入したり、取って付けた感もアリアリです」

 カギを握るのは、阿部の元バディ・吉川晃司だが……、

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