「岩城滉一」タニマチの原資は医療法人からの「着服金」疑惑 振り込みの指示を書き残したメモ

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「すべて事実無根」

 その手口は財務部長らに直接指示し、診療報酬の口座から、個人的に経営する「LHD」なるコンサル会社などの口座に現金を振り込ませるというものだった。

「東さんからの指示を書き残したメモには、振り込みの理由として“医学部教授への付け届け代”とか“息子の学校の授業料”といったことが記されていました。さらに、株式投資の費用や馬券代などの肩代わりも度々行われていた。判明分だけで、総額14億6800万円超が東さんの手に渡っていました」

 海邦会が実施した聞き取り調査に対し、東理事長は頑なに着服の事実を否定した。

「一方で、罪に問われないようにするためか、東さんは海邦会から14億6800万円超を借金したことにする契約書を作成しました。その返済期日は、18年8月末。しかし、未だに1円たりとも返済されていません」

 これ以外にも、海邦会はLHDと「業務委託契約」を結び、09年1月から12年間、「経営指導料」名目で計10億2600万円超が支払われていたことも判明している。

 当の東理事長に訊くと、

「海邦会から神奈川大井射撃場には一切、資金は流れていません。先方の主張はすべて事実無根です」

「週刊新潮」2022年3月3日号「MONEY」欄の有料版では、東理事長のタニマチぶりと金の流れを詳報する。

週刊新潮 2022年3月3日号掲載

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