東京から大阪に出張したとする。現地での仕事は、つつがなく終わった。すぐに新幹線で帰りたいという人もおられるだろう。しかし大阪は「食い倒れの街」だ。ぎりぎりまで滞在し、美食を楽しみたいという社会人も少なくないに違いない。
では、大阪から東京に帰る“終電”や“最終便”はどうなっているのだろうか。暗記している強者には申し訳ないが、まずは確認させていただく。並びは早い順だ(2018年5月現在)。
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「今日は花火大会を見て行くぞ。俺が先発で運転していくからな」
現在は写真家・ライターとして活躍する元新幹線運転士のにわあつしさんは、高らかに宣言する先輩に、とっさに聞き返したといいます。
「はあ、花火大会は大阪に着いてからですか?」
「大阪に着いたら終わってるよ! 熱海だよ」
昭和50年代の東京駅。新大阪に向けて出発する、ひかり181号、0系運転台での、運転士ふたりの会話です。
先輩はその言葉通り、熱海まで速度制限ぎりぎりの速度で飛ばすと、こだま号の熱海停車と同じように速度を調整して、ブレーキをかけたそうです。...
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