バラエティ番組で始まる「ロコ・ソラーレ」争奪戦 他のメダリストではない一択の理由
高木菜那も一緒に
「姉の高木菜那(29)にもオファーして、姉妹の物語を考えるテレビマンもいるでしょう。ただし菜那には、パシュートの最終コーナーで転倒してしまったことにも触れざるを得ませんが、そもそも彼女がオファーを受けるかどうか。彼女が出てくれたとしても、バラエティ番組で芸人がイジっていいものかどうかも悩みどころです。もちろん、笑い話にできるまでに立ち直っていてくれることが条件ですが……」
五輪は結果が全てではない。
ワールドカップでは圧倒的な強さを誇るスキージャンプ女子の高梨沙羅(25)は、個人ノーマルヒルでは4位。混合団体は暫定首位だったが、スーツの規定違反により失格にされて涙の4位、という悲劇もあった。
史上初の3連覇がかかったフィギュアスケート男子の羽生結弦(27)は、史上初の4回転アクセルが認められながらも、リンクの穴にはまるという不運で4位に……。
「高梨はようやく立ち直ったところですし、羽生もバラエティ向きではありません。そんな彼らを出演させることは、まずないでしょうね」
金メダリストでもなく、メダルを取れなかった選手でもないとなれば?
カーリング女子一択
「カーリング女子で銀メダルのロコ・ソラーレしかいません。20日に放送されたイギリスとの決勝戦(NHK総合)の平均視聴率は29・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯、以下同)と、今回のオリンピックでは断トツでした。瞬間最高視聴率も34・0%を記録しました。あれほど競技中に選手たちの話し声が聞こえるスポーツは珍しく、視聴者も親近感が湧く。何より彼女たちの笑顔が魅力でした」
メンバーのうち、藤澤五月(30)、吉田知那美(28)、鈴木夕湖(30)、吉田夕梨花(28)の4人は、4年前の平昌冬季五輪と同じ顔ぶれだった。試合中に交わされた「そだねー」は流行語大賞となり、栄養補給の「もぐもぐタイム」も話題に。一躍、カーリングはブームとなった。この年の年末には「NHK紅白歌合戦」のゲストにも呼ばれたほどだ。
「チームとしてのキャラクターがいいので、幅広い世代から支持を得ています。当時も彼女たちはテレビに引っ張りだことなりました。発泡酒のCMで江口洋介と共演したり、バラエティにも出演したりもしました。ただ、当時の中心は、ロコ・ソラーレ代表のマリリンこと本橋麻里さん(35)でしたね」
ところが今回、本橋は日本にいた。
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