「BIGBANG」活動再開に韓国マスコミと世論は…事務所の思惑でT.O.Pは微妙な処遇

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BIGBANGの失墜

「T.O.Pは2017年2月に兵役のため入隊しましたが、同年6月、過去に大麻を吸引していた容疑が浮上しました。彼は当初から容疑を認め、報道陣の前でも謝罪しました。7月にソウルの裁判所は『初犯であり真剣に反省している』などとして、懲役10カ月、執行猶予2年、追徴金1万2000ウォン(約1200円)という判決を下しました」(同・記者)

 今回、BIGBANGが活動を再開するにあたり、T.O.Pも芸能界に復帰することが明らかにされた。ただし、復帰と同時にYGエンターテインメントとの専属契約は解除され、これからは“個人”としての活動も行っていくという。

 とはいえ、T.O.PはBIGBANGのメンバーとして残った。YGエンターテインメントは「環境が整えばBIGBANGの活動に合流する可能性もある」と含みのある説明だ。

 K-POPに詳しい関係者は「韓国の大手メディアはBIGBANGの復活を、かなり冷ややかに報じています」と言う。

「有罪判決が下った2人だけでなく、例えばリーダーのG-DRAGONは、人気絶頂だった2011年に大麻使用疑惑が浮上しました。彼は2018年に入隊しましたが、頻繁に病気休暇を取得するなど、兵役中に特別待遇を受けていたのではないかと取り沙汰されました。BIGBANGはスキャンダル続きで、かつての栄光に深い傷がついてしまった。メディアだけでなく世論も、醒めた見方をしているというのが実情です」

V.IとT.O.Pの“明暗”

 特にV.Iに関しては、芸能界復帰は絶望的だという。

「9つの容疑で起訴されるなど、“犯罪のデパート”のようなイメージを持たれてしまいました。バーニング・サン事件の捜査中、反社会的勢力と接点があったのではないかと報道されたこともあります。こうなると、韓国世論が彼の復帰を許すことはまずないでしょう」(同・関係者)

 実業家としても成功していたV.Iは、日本の豚骨ラーメンを参考にしたラーメン店チェーンを経営。一時期はベトナムのホーチミンにも支店を構えるほどだったが、裁判の影響などで2020年に会社は倒産した。

「彼には商才があります。ただし、芸能界を引退したとしても、韓国世論は彼の禊ぎが終わったとは考えていません。ビジネスの世界で再起を図るにしても、彼が自分の名前を明かして活動することは不可能だと思います。それほど韓国世論は、V.Iを厳しい目で見ているのです」(同・関係者)

 その一方でT.O.Pの場合は、韓国世論の許しを得て、BIGBANGの活動に大手を振って参加する可能性はゼロではないという。

「精神面が不安定で、兵役中には安定剤を大量に服用して病院に搬送されたこともありました。大麻の問題では、しっかりファンに謝罪したことから評価する声もあります。インスタにも、『自分に誇りを持てない』と投稿し、話題になりました。彼は演技で才能を発揮したほか、絵画もかなりの腕前です。その辺を足がかりに個人で活動を再開し、同情票が集まって世論の風向きが変われば、BIGBANGに本格復帰する。そんな思惑が透けて見えます」(同・関係者)

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