日テレ「スクール革命!」 放送開始13年目で初のゴールデン特番が放送されたウラ事情

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コア視聴率で勝った

「番組に改編は、出演者には番組終了の3カ月前には伝えなければなりません。もし7月に改編する場合でも、3カ月前の4月には伝えなくてはなりません。7月に昇格できるかどうか見極めるためには、2月までに特番を放送し、視聴率という結果を出さなければならないわけです。良い結果であれば、裏番組の調整などを1~2カ月で済ませ、番組の引っ越し先が決まるわけです。さらに『スクール革命!』を放送していた枠が空くことになるので、その枠の新番組も決めなくてはならなくなる。結構、時間がかかるものなんです」

 肝心の結果だが、1月28日放送の「スクール革命! presents ムービークイズ! 時間よ止まれ」(19:00~20:54)は世帯10・5%、個人6・8%だったという(以下、視聴率は、ビデオリサーチ調べ、関東地区)。同時間帯では、19時スタートの「ザワつく!金曜日」(テレ朝)が世帯15・3%、個人9・1%、20時からの「タモリステーション 二刀流大谷翔平の軌跡」(テレ朝)が世帯15・9%、個人9・6%で群を抜いている。ライバルのテレ朝に完敗と言っていい。

「確かに世帯や個人視聴率では敵いません。ただ、日テレが数字を見込んでいるコア層(13~49歳の男女)の視聴率で見ると、『スクール革命!』は7・8%でこの週では4位。『ザワつく』や『タモリステーション』よりも上回っているんです。ちなみに1月24日~30日の週をコア視聴率で見ると、1位は『世界の果てまでイッテQ!』で9・4%、2位は『有吉ゼミSP』で8・5%、3位は『ザ!鉄腕!DASH!!』で8・0%、4位が『スクール革命!』、5位が『オモウマい話』で7・3%と、全て日テレの番組になっています」

内村のため

「スクール革命!」が若年層の多くから見られているのは、やはり、Hey! Say! JUMPやSixTONESが出演しているからだろう。もっとも、日テレの狙いはそこではないという。

「日テレが『スクール革命!』を“NEXTゴールデン”番組に選んだのは、MCが内村光良だからです。『イッテQ』の数字は問題ありませんが、彼が日テレでMCを務めるもう1本『THE突破ファイル』(木曜・19時)は低迷しています。日テレとしては、内村を切ることなく、彼がMCを務める別の企画をゴールデンのレギュラー番組としてスタートさせたいのです。そこで『スクール革命!』に白羽の矢が立てられたということです」

 ジャニーズでなく、内村のために?

「彼は日テレへの貢献度は抜群ですからね。もっとも、『スクール革命!』を昇格させたところで、すぐそこまで迫られているテレ朝を突き放すことは難しいかもしれません。レギュラー番組を昇格させるという戦略しかないのは、新規コンテンツが不足していることに他なりません」

デイリー新潮編集部

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