北京五輪 メダルの可能性が高い日本人選手をリストアップ 前回大会13個を上回る期待

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平昌で史上最多

 北京五輪で日本は何個のメダルが獲得できるか――。実は冬の五輪において、日本は長くほとんどメダルが獲ることができなかった。地元開催の札幌五輪(1972年)ではスキー・ジャンプで金銀銅を独占し、3個を獲得するという快挙はあったものの、それ以外は88年のカルガリー五輪までメダル総数は獲得しても1個と低迷していた。【小林信也/スポーツライター】

 98年長野五輪に向けて徐々に強化が進み、92年のアルベールビル五輪で7個、94年のリレハンメル五輪で5個、そして長野五輪では金メダル5個を含む10個となり、初めて二桁に達した。その後、2002年のソルトレイクシティー五輪では2個、06年のトリノ五輪で1個と低迷した後、前回の平昌五輪では金メダル4個を含む13個のメダルで史上最多記録を更新した。

 今回は4年前を上回るメダル・ラッシュが期待されている。観戦の手がかりとして、メダルの可能性の高い日本選手をリストアップしよう。

通算61勝の実力

 まずは金メダルが期待される選手たちに注目したい。

 スキー・ジャンプの小林陵侑は、年末年始に行われた伝統ある「ジャンプ週間」で4戦3勝し、総合優勝を飾った。W杯でも今季6勝。個人ラージヒルで金メダル獲得の可能性はかなり大きく、他に個人ノーマルヒル、男子団体、混合団体でも銅メダル以上が期待されている。

 ジャンプと言えば、女子の高梨沙羅も金メダル候補だ。W杯で圧倒的な強さを誇っていた2014年のソチ五輪で金メダルに恵まれず、平昌では銅メダルこそ胸に掛けたものの、やはり金には届いていない。今季のW杯では、4位、5位、6位が多く、なかなか表彰台に届かなかったが、第9戦で優勝、通算61勝目を飾って実力を示した。着実にコンディションが整っていると本人も語っている。常勝ではないいまだからこそ逆に、自然体で臨み、金メダルを手にするのではないかとの期待も静かにふくらんでいる。

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