SNSで「芸能人のコロナ感染報道にはうんざり」の声 所属事務所とテレビ局の考えは?

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 芸能人が新型コロナに感染したという報道が、ネットメディアや民放の情報番組を中心に急増中だ。

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 例えば、サンケイスポーツ(電子版)は1月26日、「芸能人の感染止まらず…アンガ・田中、タカトシ・タカらコロナ陽性“代打の代打”出演の番組も」との記事を配信した。

 背景にあるのは、もちろんオミクロン株の感染拡大だ。

 サンスポの記事は、26日にコロナ感染が発覚した芸能人として、アンガールズの田中卓志(45)、タカアンドトシのタカ(45)の2人を紹介。更に、テレビ業界では代役探しが大騒動になっていると伝えた。

 アンガールズの田中は29日、療養中の写真を公式Instagramに公開。スポーツ報知が30日、「『アンガールズ』田中卓志、ひげ姿の野性味あふれるイケメン写真を公開…新型コロナ感染で療養中」との記事を配信するなど、話題になった。

 だがTwitterを見ると、これら「芸能界でコロナ感染が拡大中」という報道に違和感があるという意見がかなり目立つ。

《芸能人とかスポーツ選手のコロナ陽性の報道って必要なのかな…?》

《芸能人のコロナ感染報告…いちいち風邪ひいた報道要らんよ》

《芸能人のコロナ感染のニュース、生番組のレギュラーとかで言わざるを得ないケース以外でいちいち報告する必要あるのかな?》

注目された上地雄輔

 違和感を生む原因の一つと考えられるのが、所属事務所の発表をいちいち報じている状況だ。

 デイリー新潮が1月10日から25日にかけて報道された芸能人の人数をカウントしたところ、実に110人に達した。担当記者が言う。

「1月10日から18日くらいまでは、芸能事務所が発表する感染者は一日に数人程度でした。流れが変わったのは1月20日です。所属事務所が発表した芸能人の感染者は18人に達しました」

 コロナ関連で20日とはどんな一日だったか。翌21日の読売新聞の朝刊1面を見ると、以下のような見出しが並ぶ。

「まん延防止 さらに8道府県 政府調整 広島・山口・沖縄は延長」
「国内感染200万人超」
「保健所 再び逼迫 感染者グラフ天井まで」

 18人という数だけでなく、売れっ子の芸能人が相次いで感染したことも大きな注目を集めた。

 例えば、ジャニーズ事務所が20日に発表した感染者は、Snow Manのラウール(18)、向井康二(27)、宮舘涼太(28)、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧(31)、知念侑李(28)──という具合だ。

「上地雄輔さん(42)も話題を集めました。コロナに感染したため、20日に予定されていた情報番組『ひるおび!』(TBS系列・平日・10:25)の出演を見合わせたのです。芸能人のコロナ感染は普通、スポーツ紙の電子版が記事にすることが多いのですが、生番組の出演見合わせで“報道価値が高くなった”と判断したのでしょう。東京新聞や北海道新聞といったブロック紙も記事を掲載しました」(同・記者)

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