鈍感力ではいい勝負の久慈アナと鷲見アナ 明暗を分けたのは何だったのか

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同じ鈍感でも貪欲さが先立つ鷲見アナ 悪名は無名に勝ると割り切れる上昇志向

 同じく鈍感さで話題の女子アナといえば、テレビ東京を退社しフリーになった鷲見アナである。不倫疑惑で退社後も、写真集発売や女優デビューで注目を集め、先日は結婚を発表。4月からは「ズームイン!!サタデー」で望月理恵アナの後任を務めることになった。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。

 不倫については潔白であり、鷲見さんの人気に嫉妬した後輩女子アナによる悪意あるリークだといわれている。実際にそういうニュアンスを匂わせる投稿をしたこともある。ただ一方で、女性に嫌われるというのもちょっとわかる。SNSでの発信もそうだが、周囲への配慮がないというか、なりふり構わず欲しいものを手に入れようとする言動が目につくからだ。

「踊る!さんま御殿」で、タレントの高田秋さんが鷲見さんを警戒していると話したことがある。名古屋のローカル番組に出演中だが、MCの千原ジュニアさんに鷲見さんがアピールしてくるということであった。

 バラエティーのお約束で、女どうしがやりあう形になれば笑いに変えられたかもしれない。でも鷲見アナはキョトン顔で、だってやりたいから、と心外そうに返すだけ。これでは高田さんが狭量でヒステリックな女性に見えて、言い損だろう。周囲も困った空気になっていた。

 鈍感な女性だと感じるが、嫌われようとチャンスを逃さないという上昇志向はタレント向きである鷲見アナ。悪名は無名に勝ると割り切って、露出度の高い衣装や写真集もアピールに使う。ネットニュースでも必ず注目を集める奔放な言動は、結果的に彼女を売れっ子にした。

 同じ鈍感力も使いよう。久慈アナは、持ち腐れたという印象が否めない。鷲見アナのように、鈍感力を行動力に昇華させていたら、もう少しポジションや待遇は変わっていたのではないだろうか。

鈍感力でのしあがる鷲見アナがお手本 久慈アナのタレントとしてのポテンシャル

 鈍感力でのし上がった鷲見アナの成功を思えば、久慈アナも女子アナよりタレント向きなのだろう。アナウンサーとして相手を立てる気働きはできずとも、海老原アナのような目配りの利くアナウンサーやMCにツッコんでもらえれば、天然タレントとして成立する。SNSでの誹謗中傷に心を痛めることも増えるだろうが、受け流してチャンスに変える鷲見アナを見習ってほしい。年末の番組では、悪口が多すぎてエゴサーチをやめたと明かしていた鷲見アナだが、いいエピソードができたと言わんばかりに嬉々として話す様子は、さすがの強心臓だなとも思ったものだ。

 一億総批評家社会といわれる今、番組出演者にツッコミを入れるのは芸人だけではない。そう思うと、鈍感力が著しい久慈アナは、ツッコミどころが満載なのではないか。言い換えれば、まだまだ未開拓の伸び代があるということである。今は自分からツッコミどころを振りまく鷲見アナの方が目立っているが、久慈アナのポテンシャルも相当のはず。転身後は鷲見アナを凌駕するような存在感のタレントに化けて、また同期の海老原アナを絶句させてほしいものである。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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