龍角散「セクハラ社長」のパワハラを元エース社員が実名告白 異常な暴言の数々とは

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“指示に従え!”

「妹が“セクハラ調査問題”で自宅待機になった後、私は社長から“権力が集中しすぎている”という理由で開発本部の廃止と兼任していた部長職を解任すると、伝えられました。“業務命令というパワハラじゃないですか”と言うと、“あなたに意見を求めていません。指示に従え!”と言われ、19年の1月に千葉の工場勤務になりました。他社の方に会うことも禁じられ、9時から17時まで座っているだけ。社内システムにも入ることができず、メールすら打てない状態になりました」

 同年10月には自宅待機を命じられた。

「そこから2年強、ずっと待機の状態が続きました。社長面談を要望しても拒否、退職勧奨もされ、本当に長かった。そこで労働審判を申し立てた結果、昨年11月に合意退職となりました」

 その藤井社長ご本人にパワハラなど一連の事実を確認しようと電話するも、

「お間違えだと思います。失礼します」

 そう言って別人のフリをして切る始末。かたや龍角散の担当者は、

「かような事実は一切ございません」

 と、回答する。

 再び福居氏が言う。

「私は龍角散を愛し、猪突猛進で製品を開発してきました。実は開発したほぼすべての製品の特許権は私が所有しています。他社で同じ製品を作っても問題はないのですが、長年お世話になったゆえ、さすがにそれはできないと譲渡する旨を労働審判でも会社側に申し出ました。しかし、なぜか応じてくれず、別途交渉が必要になりました。人は誰だって間違うことはあります。どう反省し対応するかが重要ではないでしょうか」

週刊新潮 2022年1月27日号掲載

ワイド特集「乱」より

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