池袋ホテル殺人事件 パパ活をしていた82歳被害男性はホテル街で“有名人”だった

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夜の街で「ちゃん付け」で呼ばれていた被害男性

 捜査で3人の逃走経路も判明している。藤井容疑者はカッターナイフを使い、男性の胸や足などを刺して殺害した後、一人でホテルを出た。

「その後、優介・翔太の両容疑者と池袋駅周辺で合流。『遠くまで逃げよう』と話し合い、優介容疑者が土地勘を持つ八王子市に向かうことに決めた。新宿区内のマンガ喫茶などで時間を潰し、朝になって八王子方面へ電車で移動。JR西八王子駅で降りたところ、捜査員に気づいた3人はばらばらに逃走したが、いずれも身柄を確保された」(同前)

 一方、殺害された男性は、池袋の“アンダーグラウンド”な世界では知られた存在だった。風俗業界に詳しい関係者が明かす。

「パパ活などを使い、週に何度も様々な女性とデートを楽しんでいるおじいちゃんとして有名でした。『~ちゃん』って愛称で呼ばれるくらい、この界隈では親しまれていた。奥さんを先に亡くしてしまったとのことで、きっと寂しかったのでしょう。年齢が年齢なので、密室の中で女性と話すだけで満足していたのかもしれません。今も土木作業員として働いているらしく、高齢の割には元気でしたし、お金は持っているようでした」

囁かれるトー横キッズとの関連性

 ノンフィクション作家の酒井あゆみ氏は、「昨年11月、歌舞伎町のビル屋上で男性が暴行を受け殺害された事件が、今回の事件の遠因になっている可能性があります」と指摘する。

「歌舞伎町にあったコマ劇場の跡地に新宿東宝ビルが建ち、その前の広場にたむろする10代や20代の若者が“トー横キッズ”と呼ばれるようになりました。未成年でも酒を飲むといった違法行為が問題になっていたのですが、中にはパパ活に手を染める女性や、それを仲介する男性の存在も明らかになっています。暴行事件の後、トー横キッズの相当数が池袋に移動しました。池袋を根城にパパ活も辞さないという女性が最近になって増えていた矢先でした」

 夜の街で暴走する若者たちを規制するすべはないのだろうか。

デイリー新潮編集部

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