日大のドンは「脱税」のみで捜査終結 私大ガバナンス改革に抵抗する人の正体

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田中被告は「逃げ切った」か

 日本大学の病院建て替えを巡る金銭授受事件は、理事だった井ノ口忠男被告が背任で起訴された一方、理事長だった田中英寿被告は「脱税」での起訴にとどまり、捜査はこれで終結する見込みだ。

 日大から業務を受注する業者から「お祝い」などの名目で多額の金銭を受け取っていても、理事長としての「職権濫用」の責任は問われず、所得を申告していなかったという罪だけが問われるという幕引きになりそうだ。日大は田中被告との「永久決別」を宣言しているが、逆にいえば、この事件は田中被告「個人の問題」だと言っているに等しい。...

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