ドン逮捕で日大「加藤新理事長は辞めろ」は田中派の思うツボ 田中派が考える巻き返し策とは
日本大学の改革は本当にできるのか? 記者会見後の反応を見ると、懐疑的、批判的な論評が多い。最たるものは、「田中(英寿)前理事長に選ばれた加藤直人学長兼新理事長に改革できるわけがない」「加藤理事長にその資格があるのか?」という指摘だ。【小林信也/スポーツライター】
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「訣別」と言えた人はひとりもいない
たしかに、加藤氏が記者会見でも回答したとおり、『ちゃんこ田中』に何度か足を運んでいた人だ。会合の場所だからそこに赴いたのだという主張は分かるが、田中体制の一翼を担っていた事実と責任は動かしようがない。しかし、今回逮捕された井ノ口忠男被告や『日大アメフト危険タックル問題』の当事者だった監督、コーチのように、利権構造の中にいたかといえば、彼らとは田中前理事長との関係性やその濃さが違うだろう。いわば、田中派だとしても外様の存在だ。
私は、記者会見を学内の人はどう見たのか、アメフト問題の際に大学と理事長の対応や体制に厳しい批判を投げかけていた教授に話を聞いた。
「正直言って、驚きました。『田中と訣別する』と加藤さんははっきり言いました。よく言った、と思いましたよ。これまで、田中に対して『訣別』とまで言えた人はひとりもいませんでしたから」
多くのコメンテーターや世論は、「口先だけで本当にできるのか?」といった反応だったが、学内の教職員にとって、まずそれを言ったこと、言葉だけでも衝撃的であり、変革の幕開けを強く実感させたようだ。
教授はさらに続けた。
「次に、精査の上とはいえ、『日大事業部の清算』を明言しました。私もそうだし、多くの先生方が『解体すべき』と思っていた事業部の解体を加藤さんが宣言した。それはもう高い評価を得たと思います」
これまでの田中前理事長と加藤氏の関係や距離を問う以前に、『田中との訣別』と『日大事業部清算』を最初に示した記者会見は、ずっと大学の体制に不満を抱き、改革を求めていた教職員の前に希望の光を灯したのだ。
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