愛媛の上場企業に100歳の取締役が 「毎日出社し、幹部を叱咤することも」

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「幹部を叱咤することも」

 事業を広げる一方で、美術にも造詣が深く、97年に松山市内にロダンや加山又造などのコレクションを集めた「セキ美術館」をオープン、現在も館長を兼任している。

 同社を知る関係者が言う。

「関さんは今でも毎日昼前に出社して重要な案件には目を通し、時には幹部を叱咤することもあるそうです。高齢なので、さすがに一日中会社にいることはなく、数時間在社した後は、通院のために掛かりつけの病院に向かうというのが、最近のパターンです。今年の夏は暑かったので、フラつくこともありましたが、年内は毎日出社すると張り切っているそうです」

 100歳で後進の指導にあたるとはなかなか手強い。

 そこでご本人に話を聞くべく、取材を申し込むと、

「本人の意向もありまして、インタビューは、ご遠慮したい」(経営管理本部担当者)

 高齢の経営者だからとて、いたずらに「老害」などと決めつけてはいけない。長寿かつ現役であることも、これからの社会の在り方かもしれないではないか。

週刊新潮 2021年12月9日号掲載

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