売れっ子子役から地下アイドル、AV女優に…営業職も始めた「27歳女性」が最近感じること

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「ステージママ」の導きで、芸能界へ

「ドラマのオーディションに受かったのが、芸能界入りしたきっかけです。0歳の時に、赤ちゃんモデルに母親が応募したらしいんです。ただ、記憶があるのは3歳の時からですね」

 そう語る紗里奈は東京都出身。高級住宅街で会社員の両親のもとに生まれた。3つ下に弟がいるという。

「家族とは今もすごい仲良しですよ。だから一人暮らしする意味がないので、実家暮らしです」

 子役をしながら、公立の小学校、中学校に通っていた。たまの撮影の際に学校を休むこと以外、いたって普通の子供時代を過ごしたようだ。

「母親が今で言う『ステージママ』ってやつで。コピーした地図片手に撮影現場に連れて行ってくれました。私から、じゃなくて母親がドラマなどに出したくて仕方なかったみたいです。私も別に嫌じゃなかったですし」

 当時共演した芸能人で記憶に残った方は?と聞くと、さる4人組女性アイドルグループのメンバーの名が返ってきた。いまは活動していないジャニーズグループのメンバーとは、ほぼ全員と現場で一緒になったことがあるそうだが、「子供ながらにオーラは感じなかったですね」。連続ドラマの端役が多かったが、もっとも大きかった仕事は、あるゲーム機のCMの主演。大ブームになった商品だったので、当時からあまりテレビを観る習慣のない私でもそのCMを覚えていたくらいだ。

「その時は嬉しかった、ですけど、いろんな仕事してたから。元宝塚の女優さんが主演のドラマにも出てました。ちゃんとセリフもあったんですよ」

 しかし、子役は大人以上に生き残るのが困難な世界――。しかも、紗里奈は顔が幼いのにどんどん身長が伸びてしまったのだ。撮影する側にしたら使いづらくなってしまう。あくまで子役は「幼くて小さい」のが第一条件なのだから。次第にドラマなどへの出演の機会は減り、所属プロダクションを変えながら、モデルの仕事にシフトしはじめる。

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