お人柄が行間から溢れる「愛子さま」のお言葉 小室眞子さんと佳子さまの20歳の感想は?

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天皇陛下は80年に会見

 そもそも小室夫妻の結婚については、依然として反対意見が少なくない。そんな状況で愛子さまの記者会見を行うのはタイミングが悪い。

「週刊誌とネットを問題視した秋篠宮さまの発言も、賛否両論の議論が続いています。宮内庁が国民世論を不安視し、まずは愛子さまの『感想』を発表してワンクッションを置き、そして小室問題の記憶が少しは薄れることを期待して、来年3月に会見を設定したのではないか、という見立てです」(同・記者)

 これまでの皇族が成人の節目に行われた発言を振り返ると、真面目一辺倒というばかりでなく、くだけたものも少なくない。記者側も硬軟織り交ぜた質問をすることで、“お人柄”を報じようと工夫を重ねてきた。

 愛子さまの「感想」との違いを見るため、それらを振り返ってみよう。

 まずは真面目なご発言を紹介する。最初は今から41年前、1980年2月に報じられた天皇陛下の会見だ。当時は「浩宮さま」と呼ばれていた。

《皇室の中心であられる天皇陛下もやはり国民の幸福を願い続けておられると思うんです。皇族の一員である僕も、陛下のご態度に習いたいと考えています。僕の場合、まだ若くてよく分からないんで、そういった心を育てることにおいても、多くの人と接触して日本をもっとよく知り、多くの人を理解したい》(註1)

「女性の社会進出」の質問も

 次は秋篠宮さまだ。後で詳述するが、“天皇家の次男”ということが影響したのか、会見はかなり柔らかな質疑応答に終始したようだ。

 そのため、1985年の11月30日に行われた「朝見(ちょうけん)の儀」で、昭和天皇に披露された“決意表明”を引用させていただく。当時は「礼宮さま」だった。

《この日を期とし、成年皇族としてのつとめを自覚し、勉学にいそしみ、陛下からこの20年間に賜わりましたご恩にお報い申し上げたく存じます》(註2)

 黒田清子さんは1990年4月、21歳の誕生日を前に記者会見に臨まれた。当時は「紀宮さま」だった。

 女性皇族ということもあり、記者が「女性の社会進出」について質問をした。その際の回答が注目を集めたようだ。

《単に仕事の場が開かれるということだけでなく、女性にとって仕事がしやすいという環境がつくられることによって、初めて女性の社会進出の意義が生きてくるのではないかと思います》(註3)

 2011年10月23日、産経新聞は「眞子さま20歳 『成年、あっという間』 ご会見要旨」の記事を掲載した。

《だいぶまだ先のことのように思っておりましたけれども、あっという間であったと感じております。これからは成年として、ふさわしい行動を心がけていきたいと思っております。公的なものを含め、さまざまな行事に参加していきたいと思っております》

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