大苦戦の「週刊さんまとマツコ」 それでも他局のテレビマンは「あんな羨ましい番組はない」

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 大物2人の共演が話題だった「週刊さんまとマツコ」(TBS)の苦戦が続いている。4月にスタートして以来、視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)はいまだに4%台をウロウロ……ウラ番組の半分以下という有様だ。それでも、他局のテレビマンから羨ましいかぎりという声が聞こえてくる。

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“お笑い怪獣”明石家さんま(66)とマツコ・デラックス(49)が組んだら、一体どうなるのか。業界は興味津々で見つめていた。ところがフタを開けたら、4%台の低視聴率で、半年経っても変わらない。民放プロデューサーは言う。

「大物2人が肩肘張らずに、ゆる~いスタンスで、型にはまらず、思う存分喋り倒す番組として始まったのが『さんまとマツコ』のはずでした。そのため、視聴率は気にせずやりやすい時間帯として、日曜夕方になったと聞いています」

 番組コンセプトは《時にはスタジオで!時にはロケで!目に映る全ての人たちを巻き込みながら喋りたい放題!》で、日曜午後6時半からの30分番組というのも、2人には珍しい時間帯だった。

「もっとも、ウラ番組が強力すぎました。日本テレビの『真相報道 バンキシャ!』、テレビ朝日の『相葉マナブ』、フジテレビの『サザエさん』、NHKのニュースを含め、いずれも10%前後で鎬を削る激戦枠でした。しかも、根強い視聴習慣のある番組ばかりですからね。4%前後でスタートしたのも、ある意味、仕方がなかった。それを見越してドンと構えているのかと思ったら、最近は当初の番組コンセプトがガラリと変わりつつあります」

他番組に似てる

 まず2人で喋り倒すスタイルは、ひと月で終わって、ゲストを呼ぶようになった。

「9月に入ってからは、進行役のMCを立てるようになり麒麟の川島明、ハリセンボンの近藤春菜、平成ノブシコブシの吉村崇らが交代で務めるようになりました。もはや2人のトークだけでは数字が取れないという判断なのだと思います。番組タイトルからして“何でもできる”体制だったとは思いますが、毎週のように企画が変わっていて、番組スタッフが視聴率を求めて必死にもがいているように見えます」

 11月21日は「ネットがザワつく業界最前線 今ものまね業界に大変革が起こっている!?」という企画だった。進行役はものまねのホリとミラクルひかるで、ゲストにはコロッケ。なんだか「マツコの知らない世界」(TBS)のようである。

「そもそも2人トークというスタイルが『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレ朝)のようですからね。企画によって、他の番組の美味しいところをつまみ食いしているように思います。《75歳ユーチューバー》は『激レアさんを連れてきた。』(テレ朝)みたいでした。有名人ゲストを呼ぶときは『さんまのまんま』(フジ/関西テレビ制作)や『踊る!さんま御殿!!』(日テレ)のような、さんまさん司会の番組スタイルとも被ります。『ダウンタウンDX』(日テレ/読売テレビ制作)や『アメトーーク!』(テレ朝)といった番組で当たる企画、人物を意識しているようにも感じます」

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