よく出る「広瀬アリス」出ない「広瀬すず」 いつの間にか立場が逆転していた姉妹の事情

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すずは素顔を出し始めた

「17年の朝ドラ『わろてんか』(NHK)で漫才師を演じ、コメディエンヌとしての才能を開花させたことでしょう。顔芸も披露すれば、コミカルな脇役も演じるようになったことで、オファーはアリスばかりになっています。主演しかやらないすずとは対照的です」

 すずはなぜ主演ばかりなのか。

「やはり、映画賞の常連で、朝ドラの主役もやってしまうと、脇役の仕事も考えてしまうのでしょう。今年公開された『いのちの停車場』(成島出監督)は、吉永小百合さんが主演ですから二つ返事でOKしたでしょうけど、作品選びは大変なんだと思います。業界では、あまりに出なさすぎじゃないかという声も出ています」

 そんなすずが、珍しくドキュメンタリー番組「情熱大陸」(TBS系/毎日放送制作)に2週にわたって出演した。

「あまりバラエティには出ませんし、たまに出ても失言で炎上したりしましたからね。久しぶりに李監督の作品に出演するのでその宣伝と、コロナにも感染したので回復ぶりもアピールする目的があったのかもしれません。もっとも、『セリフとか台本がないと、意味わかんないこと言っちゃうから困る』と言っていましたから、本人も芝居以外は向いていないと自覚しているのでしょう」

 興味深かったのが、同番組で吉永小百合が彼女を評した言葉だった。

大女優にはまだ早い

吉永:すずちゃんは「自分がなりたくて女優になったんじゃない」っていうことをチラっと言ってらしたんですね。お姉ちゃんがデビューしていらして、事務所の方から「“やりませんか”と言われて、断ったら悪いんじゃないかなと思ってやった」って。それ聞いてビックリしたんですけどね。そういうところがちょっと奥ゆかしいって言うか、「私が行きます」っていう感じじゃなく、憂いを秘めたというと言いすぎですけど、ちょっとシャイな部分があるのかしらと勝手に思っているんです。

「仕事を選んでいるのは事務所なんでしょう。事務所としてはCMで稼げると踏んでいるのかもしれません。それにしても、同じ事務所に所属しながら姉妹の仕事があまりに違います。同じ売れっ子でも、菅田将暉は露出の仕方が上手いですけどね。すずの演技も定評はありますが、同世代では杉咲花のほうが上でしょう。まだ23歳ですし、女優デビューしてから10年も経っていません。大女優になるには少し早すぎます。もっといろんなことにチャレンジさせてあげてもいいと思います。髪をショートにして出演したAGCのCMなど、これまでの作品ではあまり見せなかった笑顔が素晴らしく、広瀬すずにもかかわらず、《あのコは誰だ!》とSNSで話題になったほどでしたから」

 姉妹揃っての活躍を期待したい。

デイリー新潮編集部

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