ヤクルト高橋奎二、妻「板野友美記事」削除騒動の全真相 周囲からは”過保護”と呆れる声も

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記者を呼び出した高津監督

 いったいどのような記事なのか。見出しは「ヤクルト・高橋、ヘビロテ宣言 開幕ローテからフル回転へ3つの決意」。以下、抜粋である。

〈ヤクルト春季キャンプ(16日、沖縄・浦添)ヤクルト・高橋奎二投手(23)が16日、休日返上で練習し、17日のDeNAとの練習試合(浦添)に向けて調整した。今年1月に元AKB48の人気メンバーで歌手、板野友美(29)と結婚した6年目左腕は「フル回転したい思いはある。開幕ローテーションを狙いたい」とヘビーローテーション宣言をした〉

 このあと、AKB48の代表曲「ヘビーローテーション」の歌詞にかけて、

〈『I want you~新球・カットボール』 今オフからカットボールを習得中。「真っすぐだけではファウルで球数を稼がれる。投球の幅が広がる」と新球を欲した〉

〈『I need you~投球フォームの改良』 投球時のテークバックを小さくするよう意識。「力んで体が開くことが多かった。小さく、コンパクトに開きを抑える感じ」と必要性を感じて改良中だ〉

 と続く。少々おふざけが入った記事だが、高津監督はこの記事に怒って、記者を呼び出したという。

「監督は『高橋はまだ一人前にもなってないのに、嫁の話題を出したらそっちが先行してしまう。気を遣ってやってくれ』と記者に詰め寄ったそうです。その後この話は番記者の間で広まり、『板野NG』が暗黙のルールとなったのです。高橋はペナントレース中も、今季4勝1敗の防御率2.87とまずまずの結果を残しましたが、この騒動以来、各スポーツ紙は高橋がいくら活躍しても、板野のことは一切触れないようにしました」(前出・スポーツ紙記者)

 なぜ監督は、そこまで高橋に気を遣ったのか。

「龍谷大平安高校からドラフト3位で入団した高橋でしたが、入団後3年は2軍暮らしが続いていました。2年目の2017年には、左肩を痛めてリハビリ生活。そんな遅咲きの若手を、誰よりも近くで励まし育ててきた指導者こそが、当時2軍監督だった高津監督だったのです。開幕前、結婚して浮かれがちだった高橋を戒めたいという思いもあったのかもしれません」(同前)

板野本人は呑気にツイート

 あっぱれ、高橋はそんな監督の期待に、今季、見事答えたのである。だが、10月には第一子まで誕生したという24歳の大人を、そこまで過保護に扱うのはいかがなものか。お立ち台で、妻に向かって手を振ったのは高橋本人なのだ。

「こちらとしても茶化すつもりは一切なかった。お立ち台で起きた話を祝福するトーンで書いただけだったので、まさか球団側からクレームが入るとは思いも寄らなかった」(同前)

 こうスポーツ紙側は言うのだが、毎度、言われるがまま、はいはいと記事を取り下げるほうもおかしいだろう。間違ったことは一切書いていないのだから。

「そこを言われると我々としても辛いところでして……。いまのスポーツ紙は、球団を怒らせることをとにかく回避する習性がついてしまっているのです」(同前)

 一方、板野はそんな騒ぎはどこ吹く風といった様子である。高橋が日本シリーズで完封勝利をあげた日は、「ヤクルト勝利。けけ(註・板野が家庭内で使っている高橋の愛称と思われる)、完封ーーーお疲れ様!! 感動しました」と呑気にツイート。優勝が決まった後は、「キャーーーーーーーー!優勝ーーーーーー!!!!! 高津監督、選手の皆様、ファンの皆様、 本当におめでとうございます」と大はしゃぎである。

 さらに、優勝翌日にはサンスポに独占手記を寄せ、〈夫は食が細く、好き嫌いが多いので、料理には気を使っています。野菜を細かく切って食べやすくしたり、肉だけにならないよう魚もつけるなど、品数を多く食卓に出すようにしています〉などと良妻ぶりを猛アピールしていた。

 来季も「板野」はNGワードになるのだろうか。

デイリー新潮編集部

2021年11月28日掲載

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