大谷翔平が選ばれた「年間ベスト粘着物質検査」賞とは? 禁止粘着物質の検査に笑顔で協力

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 ア・リーグMVPを受賞した大谷翔平(27)。他に選手間投票による最優秀選手やポジション別で一番の打者を選ぶシルバースラッガー賞など多くの賞を受賞しているが、中には風変わりな賞もある。

「年間ベスト粘着物質検査」賞もその一つだ。

 米国の著名な投球分析家、ロブ・フリードマン氏がツイッターで発表したものだが、少し説明が必要だろう。

「粘着物質をボールに付けて投げると、高回転のボールを投げることができます」

 とメジャー研究家の友成那智氏が解説する。

「高回転だと、スライダーやカーブなど変化球がより鋭く曲がるようになります。直球もキレが良くなる。かつては松ヤニのような自然由来の物質が使われていましたが、技術が発達した近年は化学合成で作ったさまざまな粘着物質が開発されています。規則ではこれらの物質の使用は禁じられていますが、帽子のツバやベルトの裏に忍ばせて使う投手が後を絶たなかった。そこで、今季の6月21日から試合中に審判が検査するようになったのです」

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