木下富美子都議は本当に反省しているのか? 辞職会見で “恨み節”“屁理屈”を連発

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小池知事もダシに

 小池知事もダシに使われた。10月下旬ころから連絡を受け、相談していたというのだが、

「ここはいったん退いて、交通事故の解決に専念されたらどうか、という助言をいただいた。これで人生が終わるわけない。再出発する際には相談に乗ると言ってくれました。政治の師であり、政治の舞台へのきっかけを作ってくださった方です。不祥事をおこしたにもかかわらず、大変親身に考えていただき本当にありがたいと思っております」

 辞職するよう説得された経緯を、このように美談に仕立てあげるのだ。

 当然、質疑で記者たちに突っ込まれまくったわけだが、無免許運転については、「これから裁判がある事情があるのでお答えできません」を連発。いまの自分の立ち位置について「推定無罪」という言葉まで持ち出した。

11月分の給与については「検討する」

 圧巻は、この間得ていた報酬をどうするかという質問に対する回答であった。3カ月分については、NPO法人に寄付したと堂々と答えるのだが、11月分の給与については、「これから検討したい」と態度を保留。

「仕事をしたくて議会に出てきたことを踏まえ、また、議員の仕事は議会に出ることだけではありません。議会に出てくるためのさまざまな準備もあります」

 たった一度きり議会にやってきて、委員会に参加しようと準備したので、給与を得る資格があると考えているようなのである。

 まだまだ波乱含みだが、議会関係者からは「何はともあれ、辞任してくれてありがとう」といった感謝の言葉が聞こえてきそうである。

デイリー新潮編集部

2021年11月22日掲載

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