鏡には映らない「ポーラレディ」の「女工哀史」 20年間で約7000万円分の商品を自腹買い取り

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買い取り強要

 化粧品大手の「ポーラ・オルビスホールディングス」は、店舗で商品を扱う「資生堂」などとは違い、子会社の「ポーラ」が外部委託した「ポーラレディ」による対面販売が主流だ。時に彼女たちは「女工哀史」さながらの過酷な労働環境に身を置かざるを得ないようである。

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 あるポーラレディの半生を紹介しよう。

「札幌に住んでいた私がポーラレディの仕事を始めたのは45年前、23歳のときでした」

 札幌で20年間働いたのち、愛知、岐阜、静岡の中京エリアに移籍。一宮営業所の所長を任されると、初の所長会議で信じられない経験をする。

「ポーラ名古屋支店でエリア長を務める幹部社員が“売上目標に数百万円足りない。所長さんらで出して貰えないか?”と持ちかけてきたのです。私はこれからお世話になる方だからと、仕方なく30万円分の商品を買い取ることにしました」

 ポーラレディの取り分は顧客への販売額の35%。従って、30万円の65%にあたる19万5000円をポーラに支払った。以降も、エリア長の要請で、ほぼ毎月30万から80万円分の商品を購入させられることになる。

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