「JR九州」子会社の裁判で暴かれた「報奨金」という名のリベート 住宅建設1戸につき40万円

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クラブホステス

 契約が白紙撤回となれば、建設プロジェクトそのものが瓦解しかねない。やむを得ず、リベートを支払うことにした。

「顧問にはこれまでに報奨金総額の半分、消費税を含め1100万円超を分割で渡している。のちに裁判で判明したことですが、そこから447万円が女性名義の口座に振り込まれていた。その女性は、松尾さんの愛人と噂される中洲のクラブホステスだと聞きました」

 18年5月末の低層集合住宅完成後、事態は一変する。松尾社長が社内の派閥抗争に敗れた末に放逐されたのだ。結果、エステート・ワンはJR九州住宅から工事代の残金支払いを求められ、訴訟沙汰に発展したわけである。

 JR九州住宅は一時、裁判所に訴訟記録の閲覧制限を申し立て、第三者の目に触れぬようにしていた。エステート・ワン側からリベートの証拠となる音声データが提出されていたため、後ろめたさがあったのだろう。

週刊新潮」2019年9月19日号「MONEY」欄の有料版では、リベートをめぐるやりとりを詳報する。

週刊新潮 2019年9月19日号掲載

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