卓球・水谷隼の引退表明はウソ? 過去に卒業宣言を撤回し全日本に出場

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 五輪が終わり、アスリートの引退が相次いでいる。

 10月24日、2016年リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金の萩野公介(27)が引退会見を開いた。

 同じ日、東京五輪体操銅メダリストの村上茉愛(25)は、現役最後の舞台に選んだ世界選手権で金メダルを獲得し、有終の美を飾った。

 二人の引退は翌朝の新聞各紙が大きく報じている。

 ところが、この日が現役最終戦だった東京五輪混合ダブルス金メダリスト、水谷隼(32)については各社及び腰の報道だった。

 たとえば、読売の紙面に「水谷」の文字は無く、毎日は試合結果のみ。朝日こそ〈水谷最後は自賛の白星〉なる見出しで記事を掲載したが、〈ラケットを置いた〉という抒情的表現のみで、“引退”という言葉は見当たらない。

「水谷は、東京五輪直後の会見で“卓球からは完全に離れる”と宣言したんですけど、それがどうにも信用できないんですよね」

 とスポーツ紙卓球担当記者が苦笑する。

 実際、8月末の所属先での会見では「スポット参戦的な可能性はある」と、引退撤回を示唆。そうかと思えば、9月に行われた自著の出版会見では「(五輪後は)一度も練習していない。引退したというのは変わらない」と“引退撤回”を撤回しているのだ。

 実は、水谷には“前科”がある。

 19年全日本選手権男子シングルスで10度目の優勝を飾った直後、「全日本はこれで最後」と“卒業宣言”したにもかかわらず、翌20年の全日本ダブルスにしれっと出場したのである。

「水谷曰く“卓球ファンとして出たい”と……。意味不明です」(先の記者)

 水谷といえば今、テレビのバラエティ番組でひっぱりだこのアスリートだ。

「テレビでの商品価値は“元選手”より“現役”の方が断然高い。それに気づいて“現役続行”の気持ちが芽生えたとしてもおかしくない。それとも、“引退”を繰り返すことでニュースの露出を増やそうとしているのでしょうか。振り回される我々記者の身にもなってほしいですよ」(同)

 ラリーの応酬は結構だが、“引退”“撤回”の応酬はご勘弁。

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