セ・リーグの「新人王争い」空前の大豊作で混戦 本命に浮上した栗林、猛追する選手は?

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 今季は新人が空前の大豊作。特にセ・リーグの新人王レースは大混戦である。

 投票権を持つ各紙記者に候補選手を聞いてみた。

「前半戦は、阪神・佐藤輝明の独擅場でしたが……」

 と語るのは、大手紙デスク。清原和博の新人本塁打記録31本を更新する勢いだった佐藤だが、夏を過ぎると急失速。10月24日に2カ月ぶりに本塁打を放つも、

「これで通算24号。2軍落ちもあり、印象が悪い」(同)

 代わって本命に浮上したのが、広島の新守護神、栗林良吏である。

「金メダルを獲得した東京五輪の雄姿が記憶に新しいですが、シーズンも53試合に登板し37セーブ、防御率0.86と驚異的です」(同)

 その栗林を猛追するのは、8月に新人史上初のサイクルヒットを達成したDeNAの牧秀悟だ。

「10月から更に上り調子で、打率を3割に乗せたのは好印象ですね。22本塁打も申し分ありません」

 と在京スポーツ紙記者は対抗馬に挙げるが、

「チームがBクラスというのが玉に瑕。それは栗林も同じです」

 Aクラスのチームが有利なら、ヤクルトの高卒2年目、奥川恭伸は要チェックだろう。昨季の1軍登板が少ないので資格あり。今季は18試合に先発し9勝を挙げている。

「チームが優勝すれば、新人王に近づきます」(同)

 ダークホースである。

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