OKストア社長が他社の経営統合に口出しで周囲はドン引き 過去には退去を拒み裁判沙汰に

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〈週末に突然押しかけてしまいまして大変申し訳ございません。当社は、関東でスーパーマーケット131店舗を展開しているオーケー株式会社です〉

 こんな書き出しの手紙が、関西スーパーマーケット(以下関西スーパー)の株主兼取引先の社長宅に届けられたのは10月半ばのことだ。この手紙をOKストア(オーケー株式会社)の二宮涼太郎社長が自ら携えて、一軒一軒訪ねて歩いたのである。

 関西スーパーが阪神阪急百貨店などを傘下に持つH2Oリテイリングとの経営統合を発表したのは8月31日。その3日後、今度はOKストアが待ったを掛ける。統合比率が関西スーパーの株主に不利であるとして、同社の株を1株2250円で買い取ると提案したのだ。いわば結婚話に割り込んできた格好である。

 これに影響されたのか、関西スーパーの大株主である伊藤忠食品が同社に「十分な検討材料が開示されていない」との質問状を送り付けるなど、縁談に冷や水をかける動きも出た。統合を決める臨時株主総会(10月29日)がいよいよ迫ると、OKストアのトップが統合阻止のため、直談判に乗り出したというわけである。

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