「頭痛で台風接近を感知」 歌手・渡辺美奈代が語る片頭痛の苦悩
猛烈な痛みに加え、めまいや吐き気に襲われ、満足に眠ることすらできない。しかも、苦しみを周囲に理解してもらえず孤独と絶望感に苛（さいな）まれる。日本人の3人に1人が苦悩する「頭痛」という難敵。そのメカニズムと対処法を、有名人の体験談を交じえて徹底検証する。
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私の場合は二十数年前、ちょうど長男を産んだ頃から頭痛に悩まされるようになりました。でも、当時はそこまでひどくなかったんです。むしろ、年齢を重ねるうちに頻繁に現れるようになった感じですね。
とりわけ、天候が崩れそうになると頭の左側が痛み始めます。今年は夏休み直前の7月上旬に天気が悪くて本当に苦労したんです。1週間に2回も頭痛に襲われましたからね。
いまも台風が近づくとすぐに分かりますよ。上陸する数日前には気圧がおかしくなるので痛みが増していく。ただ、不思議なことに、台風が近づいている最中は痛いんですけど、暴風域に入ったらケロッとしちゃうの。もうね、あまりにも正確だから気象予報士になれそうなほど（笑）。
どちらかというと、叩きつけるような痛みではなく、波打つイメージです。プールで泳いでいる時、耳に水が入ると頭のなかがポワンポワンとするでしょう。あの感じで、激しい痛みが押し寄せてくるんですね。就寝中に頭が痛くて目が覚めることもしばしば。それこそ、寝返りを打つだけで痛い時もあります。
私は考え方が昭和の人なので、最初の頃はなるべく薬を飲まずに我慢していました。でも、最後は嘔吐まで行き着きましたから……。さすがに数年前からかかりつけのクリニックで診察を受けるようになって、事前に予防薬を処方してもらっています。いまはお医者さんから3～4種類の薬を頂いて、私に一番合うものを探っている状態です。ただ、それ以外にも、突然痛くなった時のために市販薬をカバンに常備しているので、それで凌ぐことも多いのが実情ですね。
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