中川郁子元農水政務官と門博文衆院議員、二階派同士の路チュー現場【政治家の黒歴史06】

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“父をよろしくお願いします”

 ある和歌山県議が言う。

「松下興産をへて系列のホテル会社社長を務めていた博文さんは、自民党の衆院選候補に応募して選ばれたんです。二階俊博さんはお父さんの門三佐博さんと県議の同期ですが、いかんせん博文さんは知名度がない。この間の選挙では、ある演説会場でお嬢さんが“父をよろしくお願いします”と涙を流しながら訴え、反響を呼びました。投開票日には家族総出で状況を見守り、当選するとお嬢さんが泣き崩れていたのが印象的でした」

 ついでに、中川氏が衆院議員になった経緯も振り返っておきたい。帯広の自民党関係者によれば、

「昭一さんの没後、お嬢さんか甥っ子が候補にあがりましたが、そこに突然、郁子さんが手を挙げた。地元の人間からすれば、昭一さんが築いた地盤さえ崩れなければ、誰が出馬してもよかった。最初の選挙では昭一さんの遺影を持ち、“弔い合戦”を展開した。それに対し、前回の選挙は農水政務官としての実績も、過剰なほど訴えていました」

 そんな中川氏には東京に恋人がいる、それも国会議員らしいという噂や、門議員との親密さも話題にのぼるようになったという。

「私はもっと美人で、細いし、若いし」

 帯広へやってきた門議員と中川氏が連れ立ってばんえい競馬を見たり、2人の会合などでの何気ない会話の雰囲気が妙に親密だったり……、札幌で落ち合った2人がほかの議員も交え3人で食事をしてたところ、1人が帰ると2人は別の店に消えていったり……。

 そんな評判は門氏の地元、和歌山でも立っていた。会合の来賓に、中川氏の名前があったのだ。「二階氏の代理」としてやってきたそうだが、地元では「2回生議員の中川さんがどうして?」という状況だったという。

 さて、中川氏に聞いてみると、

「覚えてないです。私じゃないと思いますよ」

 写真を見せても、2人の関係を尋ねても、

「どんな関係でもないですし、どう考えても私じゃないと思います」

 何をしていたのかすら思い出せないと言うので、数時間後にあらためて電話した。

「手帳で確認しましたけど、中国飯店には行っていません。写真も私じゃありません。私はもっと美人で、細いし、若いし。しかも、私はメガネをかけません。あなたがおっしゃる事実はすべて間違っている」

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