【おかえりモネ】清原果耶インタビュー モネと菅波の名シーンを振り返る

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

 清原果耶(19)がヒロインのモネこと永浦百音に扮しているNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土午前8時)が、10月29日に最終回を迎える。それに先立ち、清原が単独インタビューに応じた。清原の現在の心境、物語の結末は――。

盛り上がりに本人も驚き

「モネ」が5月17日にスタートした時、これほどまでの視聴者の“熱”を誰が予想しただろう。

 視聴者を熱くさせるものの1つは、モネと青年医師・菅波光太朗(坂口健太郎、30)の恋物語。視聴者はSNS上で菅波を「俺たちの菅波」と呼び、勝手連的に力強く応援している。前代未聞の現象だ。

 これには清原も驚いたようだ。

「思ったより盛り上がってますよね。そもそも序盤でのモネと菅波の関係性を考えると、これほどまでに2人にポイントが当てられるとは思いませんでした」(以下、カギ括弧はすべて清原)

 当初、周囲に対して壁をつくっていた菅波が、モネと打ち解け始めたのは第5週21話から。気仙沼市から登米市までのBRT(バス高速輸送システム)にたまたま2人が乗り合わせたのが発端だ。

「そのBRTの週を撮った監督が、『俺がモネと菅波の関係性をつくった』みたいに後になっておっしゃってましたが、モネと菅波としては真面目にそこで生きているだけでして。なのにこういう役の広がり方もあるので、純粋に『面白いな』と思いながら演じていました。」

 菅波はモネの誕生日「1995年9月17日」を自分で調べ、第5週24話でモネに中学理科の教科書を贈った。モネに直接尋ねてしまったほうが早いと思うのだが、そうしなかった。シャイだからだろう。

「菅波らしいと思いました。私はモネとして、純粋に菅波は良い人だと思いました」

 確かにそう。それまで菅波という男の好感度はこの教科書のプレゼントのあたりから高まっていった。モネも菅波も真面目同士だからお似合いだった。

「頭を使った」と振り返る第17週

 第17週85話では、右脳の働きの関係で、人から投げられたものが一切取れなかった菅波が、モネの投げた自分の部屋のカギを見事にキャッチ。そして【あなたが投げるものなら、僕は全部取ります】と言った。モネの愛も思いもすべて受け止めるという意味だ。名シーンとしてSNS上で大反響となった。

「17週は割と恋模様みたいなものを描く週だったんですけど、それまで恋の部分はあまり描いてきてなかったので、モネと菅波がどういう枝分かれをして、そこに至ったかというのを、どうやって表現していけば良いんだろうということを、監督と坂口さんと一緒に結構悩みながら撮りました。あの場面に関しては『キュンキュンする』というより、凄く頭を使ってやったなという思い出ばかりが残っています」

 脚本は2019年の主演作「透明なゆりかご」(NHK)でも組んだ安達奈緒子さん。繊細で緻密な物語を編む人である。

「まず安達さんの脚本で朝ドラのヒロインができるということが単純に嬉しかったですね。『透明なゆりかご』で安達さんの描く行間の美しさとか、色々なものを勉強させていただきました。難しさもコミコミなんですけれども。今回、長丁場で安達さんとご一緒できて、気合いが入りました」

次ページ:3度目の朝ドラ出演

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。