大躍進「ヤクルト」と歴史的失速「巨人」 明暗分かれた“あまりに大きすぎる差”

スポーツ 野球

2021年10月22日

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最下位予想だったが……

 いよいよ大詰めを迎えているプロ野球のペナントレース。特に意外な結末となりそうなのがセ・リーグだ。開幕前の評論家の予想では、巨人、次いで阪神を優勝に推す声が多く、最下位の予想はヤクルトが圧倒的に多かった。だが、ふたを開けてみると、ヤクルトは首位を快走、巨人はAクラスも危うい状況となっている。ここまで開幕前の予想を大きく裏切る結果となる年も珍しいだろう。

 2年連続の最下位から急浮上を果たしたヤクルト、リーグ連覇から一気に成績を落とした巨人、両球団の明暗が分かれた理由を改めて探ってみたい。まず、両チームの主な投手成績、打撃成績に関する数字を並べてみると、以下のようになっている。

・ヤクルト
<投手成績>
防御率3.34(2位)、失点480(2位)、QS率45.2%(4位)、セーブ43(1位)、ホールド145(1位)、与四球338(1位)、被本塁打136(5位)
<打撃成績>
打率.256(3位)、本塁打140(2位)、得点598(1位)、盗塁70(2位)、出塁率.335(1位)、長打率.404(1位)

・巨人
<投手成績>
防御率3.64(4位)、失点528(4位)、QS率46.0%(4位)、セーブ32(5位)、ホールド109(2位)、与四球448(5位)、被本塁打139(6位)
<打撃成績>
打率.242(5位)、本塁打163(1位)、得点530(3位)、盗塁65(3位)、出塁率.309(5位)、長打率.399(3位)

※成績は10月18日終了時点。カッコ内はリーグ順位

セーブ数はトップ

 まず、大きな差がついているのが、投手成績だ。昨年はリーグワーストの防御率だったヤクルトが劇的な改善を見せている。特に素晴らしいのが、リリーフ陣の頑張りである。

 先発投手陣のQS率(6回を自責点3以内に抑えた試合の割合)はリーグ4位で、巨人よりも劣っており、規定投球回数に到達した選手も1人もいないという状況にもかかわらず、セーブ数は阪神と並んでトップ。さらに、ホールド数は2位の巨人に大差をつけてダントツの1位となっている。

 開幕時にクローザーを任されていた石山泰稚が不調に陥ったものの、その穴をマクガフがしっかり埋め、ブルペン陣の再編に成功したことが大きかった。プロ野球新記録を更新した清水昇だけでなく、ともに楽天で戦力外となった経験を持つ今野龍太と近藤弘樹の奮闘ぶりも目立つ。

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