【真犯人フラグ】全員怪しさ満載…初回放送でわかった真相解明のポイントを解説

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「らっきょう女」の不可解

 もう1つ、事件と無縁とは思えないのが、事件当日に凌介が駅のホームで出会った「らっきょう女」である。凌介にとっては知らない相手だったが、女は一方的に「先生、偶然! もうひどいですよ、酔っ払って駅に放置とか。らっきょう、どうしました。持って帰りました……」と、まくしたてた。

 おそらく、らっきょうは隠語だ。女性のことか……。

 これを聞いた河村は、なぜか「関係ないか」と斬り捨てたものの、無関係とは思えない。事件当夜の突飛な出来事なのだから。

 初回のラストでは差出人が凌介になっている大きな荷物が職場に届く。身におぼえがなく、不審に思う凌介だが、ダンボールを開けると、「お探しのものです」という張り紙が。中には大量の氷と篤斗のものと思しき腕が入っていた。

 驚愕する凌介。これは我が子の腕なのか?

 2010年の映画「アウトレイジ」のキャッチコピーは「全員悪人」だったが、「真犯人フラグ」は全員怪しい。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

デイリー新潮取材班編集

2021年10月17日掲載

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