「眞子さま・小室さん」会見の質問事項を完全予測 ベテラン記者は「400万円トラブルについては聞けない」

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那須での“爆弾質問”

「小室さんが文書を発表した以上、もうその問題は解決したというのが宮内庁のスタンスになるのではないでしょうか」(同・神田氏)

 興味深いことに、宮内庁がそうした意向をストレートに伝えない可能性もあるという。「金銭トラブルは過去のものですから質問には応じません」と正面切っては答えないというわけだ。

「『その問題に触れると、大切な他の質問にお答えする時間がなくなってしまいます』と婉曲的に拒否されることはよくあります。皇族の皆さまが出席される会見は、基本的に何十分という単位です。1時間や2時間ということはありません。制限時間をオーバーしてしまうと言われると、記者クラブとしても反論しにくい。そうした心理を宮内庁もよく分かっているわけです」(同・神田氏)

 過去に遡れば、“蛮勇”を振るった記者がいなかったわけではない。ただ、それでも質問に答えてもらえたわけではなかった。

「昭和天皇(1901~1989)が那須の御用邸へ避暑に行かれた時のことです。リラックスした雰囲気で記者と質疑応答しようと、特別の機会が設けられました。陛下は生物学者としても大変な方です。最初は那須の自然など穏やかなものばかりでした」(同・神田氏)

宮内庁vs.記者クラブ

 ところが、ある記者が関連質問で“暴走”してしまった。

「夏ですから終戦の日に関連させて、第2次世界大戦について質問したのです。すると当時の入江相政侍従長(1905~1985)が怒って退出。昭和天皇も後を追われたということがありました。入江侍従長は幹事社に、厳重に抗議したと聞いています」(同・神田氏)

 そうは言っても、今回のケースは少し異なるという。神田氏は「宮内庁も、それほど強気の態度で記者からの質問を拒否するわけにはいかないかもしれません」とも指摘する。

「少なくとも国民の半分が反対しているという事実は軽くありません。皇室は国民と共に歩むことで、国民の支持を得てきました。眞子さまと小室さんには、国民に対する説明責任があるのは言うまでもありません。こうした世論を宮内記者会は突破口にしようと考えているのは間違いないでしょう。宮内庁も国民の声を考えれば無下にはできません。水面下での記者と宮内庁の交渉は、相当なものになるのではないでしょうか」

デイリー新潮取材班

2021年10月16日掲載

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