「眞子さま・小室さん」会見の質問事項を完全予測 ベテラン記者は「400万円トラブルについては聞けない」

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「回答拒否」の数々

「加盟する15社が協議し、事前に宮内庁へ質問を提出します。初めから『全部で3問』などと、質問数に制限がある場合もあります。そういう時は15問くらいの質問を3問にまとめてしてしまいます。私たち記者でも『無理やり3問にしたから分かりにくい文章になったな』と苦笑するくらいでした。案の定、宮内庁から『もっと簡潔にしてください』と戻されてしまいました(笑)」

 クラブと宮内庁のやり取りで、いわゆる“NG”と認定された質問は少なくない。政治的な問題を質問すると、「象徴天皇制という観点から相応しくない」、意外な素顔を探ろうとすると、「プライバシーに抵触する」という具合だ。

「チェックが終わって質問が確定しても、担当記者は安堵できません。本番の会見で、お答えにならないことがあるからです。もちろん質問内容はご本人に伝わっているわけですから、『回答拒否』ということになります。決して珍しいことではありません」(同・神田氏)

 回答が得られなかった場合、政治家の会見なら記者が食い下がることもある。だが、相手が皇族の方々ともなると、そういうわけにもいかない。

宮内庁とのせめぎ合い

「宮内記者会が担当する会見は、事前に打ち合わせた質問項目に従って、テレビカメラの前で回答を述べられるというスタイルです。記者がお答えに疑問を感じても、『その点、詳しい説明をお願いします』とか、『先ほどのご回答に分からない点があるのですが』などと質問することはできない慣習です」(同・神田氏)

 眞子さまと小室さんが臨む今回の会見は、国民の関心が非常に高い。それこそ「マスコミに質問してほしいことが山のようにある」状態だろう。

 一方、宮内庁としては、単なる慶事の会見としたいはずだ。金銭トラブルを巡る質問が小室さんに集中し、一種の火ダルマ状態になる──こんな事態は絶対に避けたいに違いない。

「クラブ側も聞きたいし、宮内庁もOKだろうという質問があります。例えば、『結婚が決まった今のお気持ちを』とか、『改めてお互いのことをどう思っておられますか』、『日米で会えない日々は寂しかったですか』というものです。これらは会見で実際に質問される可能性があると思います」(同・神田氏)

 とはいえ、毒にも薬にもならない質問ばかりでは、記者クラブが国民の知る権利に応えているとは言いがたい。

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