優勝逃した巨人 井納、山口、テームズ、スモーク、中田翔…今年も補強失敗にファンの怒り

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興行面でも有利?

「日本のファンは、それこそ育成ドラフトで獲得した無名の選手が2軍で苦闘し、1軍に抜擢されて大活躍という“シンデレラ・ストーリー”を好むのではないでしょうか。もちろん強いチーム作りに、FAやトレード、外国人選手の獲得は必須です。とはいえ、『外部選手による補強は必要最小限にしてほしい』というファンも多いはずです」(同・広澤氏)

 広澤氏によると、ペナントレース終了後にCSが導入されたことで、育成中心の長期的なチーム作りには追い風が吹いているという。

「昔はリーグ優勝が目標だったため、2位でも監督が解任されることは珍しくありませんでした。ところがCSが導入されたことで、3位でOKという評価に変わってきています。12球団のうち6人の監督は及第点を与えられるわけです。その結果、監督の就任期間も延びていると思います。目先の成績に一喜一憂せず、若手育成に力を注ぎやすくなっているのです。ファンも生え抜きの選手を好むのは先に言った通りです。興行面でも期待できるわけですから、巨人もFAなどによる大型補強を見直す時期なのかもしれません」(同・広澤氏)

デイリー新潮取材班

2021年10月15日掲載

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