労働組合の中央組織「連合」初の女性会長が誕生 選出された背景は

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連合会長なんて誰もやらない

 その原因の一端は、永田町にもあるといい、

「17年の民進党分裂以降、連合は支援政党が股裂きになってしまった。国民民主は消滅寸前だし、立民との間には原発政策や共産党との関係など、無視できない問題が山積。無理難題で責任を問われる連合会長なんて、誰もやりませんよ」(同)

 そんな中、芳野氏を会長に推す声が最初に上がったのは今年5月頃だった。

「神津氏の推薦だったよう。ただ、労働運動は意外に男社会で、JAMの政治力が弱いこともあり、一度は流れてしまったのです」(同)

 こうした経緯もあり、芳野氏に再びお鉢が回ってきたワケだが、

「彼女は気が強いことで知られる人物。意見を曲げず組織内で衝突することもあるくらいで、立民・国民のゴタゴタにも“うんざりする”と。野党政治家との化学反応が楽しみですよ」(同)

 存在感を見せられるか。

週刊新潮 2021年10月14日号掲載

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